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デイル・エル・バハリ(ハトシェプスト葬祭殿)とは?知っておきたい基本事実

デイル・エル・バハリは、エジプト・ルクソールのナイル川西岸に位置する古代の葬祭殿複合体です。断崖を背景に三段のテラスが広がる壮大な景観で知られ、古代エジプト史上まれな女性ファラオ、ハトシェプスト女王ゆかりの遺跡として世界的に有名です。ここでは、デイル・エル・バハリに関する主な事実をわかりやすく解説します。

デイル・エル・バハリの概要

デイル・エル・バハリは、王家の谷があるナイル川西岸に位置する古代の葬祭殿複合体です。中でも最も有名なのが、紀元前1479年から紀元前1458年にかけてエジプトを統治したファラオ、ハトシェプストの治世に建てられた葬祭殿です。

アメン・ラー神に捧げられた神殿

この神殿は太陽神アメン・ラーに捧げられたもので、同時にハトシェプスト自身の葬祭儀式を行う場としても機能していました。王の死後も魂が安らかに過ごせるよう、生者が供養を行うための重要な宗教施設でした。

三段のテラスが特徴的な建築様式

デイル・エル・バハリは、谷底から高さ100メートル(約328フィート)を超える断崖へ向かって立ち上がる一連のテラス構造で知られています。この斬新な設計は、ハトシェプストの側近だった建築家センムトによるものと伝えられており、周囲の自然な岩山と調和する美しいシルエットは古代建築の傑作と称えられています。

レリーフと像に刻まれた歴史

各テラスには、ハトシェプストとその功績を讃えるレリーフや像、そしてエジプト神話にまつわる場面が施されています。特に有名なのが、遠方の国ポントへの交易遠征を描いた浮き彫りで、当時の船や持ち帰られた珍しい品々の様子が生き生きと表現されています。

葬祭礼拝堂と「至聖所」

神殿内には葬祭礼拝堂が設けられており、かつてハトシェプストのミイラが安置されていた「至聖所」も備えています。奥深くに設けられた聖なる空間は、神と王をつなぐ場所として厳格に守られていました。

損

損傷と修復の歴史

デイル・エル・バハリは、長い歴史の中で地震や洪水、そして墓泥棒たちによる略奪などで大きな損傷を受けてきました。しかし近年では大規模な修復作業が進められ、往時の姿が少しずつ取り戻されています。

世界遺産としての今日

現在、デイル・エル・バハリはユネスコの世界遺産「古代都市テーベとその墓地遺跡」の一部として登録されており、エジプトで最も人気のある観光スポットの一つとなっています。ルクソールを訪れる旅行者にとって、外せない見どころとなっています。