ラージ・ガートに使用されている石の種類
インドのニューデリーにあるラージ・ガート(Raj Ghat)は、「インド独立の父」と呼ばれるマハトマ・ガンディーが1948年に火葬された場所に建てられた記念碑です。この記念碑の主体となっているのは、黒御影石(くろみかげいし)、すなわちブラックグラナイト(黒色花崗岩)です。
地面すれすれに設置されたシンプルな正方形の黒御影石の台座には、ガンディーが暗殺される際に発したとされる最期の言葉「ヘー・ラーム(ああ、神よ)」が刻まれており、訪れる人々に静かな感動を与えています。
なぜ黒御影石が選ばれたのか
黒御影石がラージ・ガートの素材として選ばれた背景には、以下のような理由があると考えられています。
- 厳粛な印象: 深い黒色は哀悼の意を表し、記念碑にふさわしい荘厳な雰囲気を演出します。
- 優れた耐久性: 花崗岩は非常に硬く、風化や摩耗に強いため、屋外の記念碑に最適です。
- 美しい光沢: 磨き上げられた表面は鏡のように滑らかで、太陽光を反射して静かに輝きます。
ラージ・ガートの基本情報
ラージ・ガートは建築家ヴァヌ・G・ブータ(Vanu G. Bhuta)によって設計され、1951年に完成しました。ヤムナー川の河岸に位置するこの記念碑は、広大な緑地と庭園に囲まれており、台座のそばには絶やすことのできない「永遠の炎」が灯されています。
毎年10月2日のガンディー生誕日(ガーンディー・ジャヤンティー)には、インド大統領や首相をはじめ多くの人々がここを訪れ、花を捧げて偉人を偲びます。また、近隣にはネルー、インディラ・ガンディーなど、他のインド指導者たちの記念碑も点在しており、歴史に関心のある観光客にとって必見の場所となっています。
まとめ
ラージ・ガートに使用されているのは、耐久性と美しさを兼ね備えた黒御影石(ブラックグラナイト)です。装飾を排したシンプルなデザインだからこそ、ガンディーの非暴力と質素な生き方への敬意が静かに伝わってきます。ニューデリーを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください。