1976年のアメリカ建国200周年を記念して発行された「バイセンテニアル・アイゼンハワーダラー」。裏面に自由の鐘と月が描かれたこの記念硬貨は、コレクターの間でも人気が高いことで知られています。では、この硬貨は本当に銀貨(シルバー)で作られたのでしょうか?
結論:一般流通版は銀をほとんど含まない銅ニッケル貨
結論から言うと、バイセンテニアル・アイゼンハワーダラーは純銀(ソリッド・シルバー)で作られていません。市中に流通した通常の硬貨は、外層に銅・ニッケル合金、内芯に純銅を使用した「銅ニッケル・クラッド材」で鋳造されています。
このクラッド構造により、硬貨は銀貨のような白い輝きを持ちながらも、実際には銀をほとんど含んでいません。そのため、貴金属としての価値は限定的です。
例外:40%の銀を含むコレクター向けバージョン
ただし、すべてが「銀なし」というわけではありません。サンフランシスコ造幣局(Sミントマーク)では、コレクター向けに40%の銀を含むクラッド版が製造されました。これらはプルーフセットや未使用セットとして販売され、一般の流通には回っていません。
お手持ちの硬貨が40%銀版かどうかを見分けるポイントは以下の通りです。
- Sミントマークの有無:表面の日付付近に「S」の刻印があれば、サンフランシスコ造幣局製の可能性があります。
- 縁(ふち)の色:銅ニッケル版は側面に赤みのある銅色の線が見えますが、40%銀版ではそれが目立ちません。
- 重量の違い:40%銀版は約24.6gと、銅ニッケル版(約22.7g)よりわずかに重いのが特徴です。
まとめ
バイセンテニアル・アイゼンハワーダラーは、流通版であれば銀を含まない銅ニッケル貨であり、純銀貨ではありません。ただし、Sミントマーク入りのコレクター版には40%の銀が含まれているため、手元にある場合はミントマークと重量をチェックしてみるとよいでしょう。