歴史クイズ

第一次世界大戦と同盟関係|演習問題と詳しい解答解説

はじめに

本記事では、第一次世界大戦の背景となった三国同盟と三国協商に関する演習問題を4問取り上げ、それぞれの解答と丁寧な解説を紹介します。汎ゲルマン主義、バルカン半島の民族対立、ヴェルサイユ条約など、試験で頻出のポイントをしっかり確認しましょう。

問題1

1882年にオーストリア=ハンガリー帝国とドイツ帝国を中心に結成された三国同盟について、その主なイデオロギー的要素として正しいものを選びなさい。

a) 国際主義的共産主義
b) 汎ゲルマン主義(ゲルマン民族主義)
c) 古典的自由主義
d) 汎スラヴ主義(スラヴ民族主義)
e) 虚無主義的アナキズム

問題2

(UECE・改題)

第一次世界大戦は、近代世界における最も悲惨で多大な費用を要した戦争の一つである。この紛争の発端となったのは、単なる二発の銃声、すなわちフランツ・フェルディナント大公とその妻ゾフィーの暗殺という一つの出来事だけではない。他にも多くの要因がこの戦争の勃発に寄与した。第一次世界大戦の要因として挙げられる記述は次のうちどれか。

I. 19世紀以来、他国に支配されていた諸民族はナショナリズム(民族主義)的感情を強めていった。一部の民族は軍事同盟を結成し、植民地やその他の領土の獲得をめぐって争った。
II. 工業製品の販売市場や原材料の獲得をめぐる競争の中で、ドイツとオーストリア=ハンガリーの間の激しい対立が深まり、世界的な規模へと拡大していった。
III. 地政学的利益と国際的な無秩序状態が組み合わさった結果、経済競争、国家排外主義(ショーヴィニズム)、帝国主義的な対立が複合的に絡み合うこととなった。

正しい記述を選びなさい:

a) Iのみが寄与した
b) IIのみが寄与した
c) IIとIIIのみが寄与した
d) IとIIのみが寄与した
e) IとIIIのみが寄与した

問題3

三国同盟および三国協商の結成理由の一つとして考えられるのは、次のうちどれか。

a) 19世紀から20世紀への転換期におけるヨーロッパ列強間の対立の欠如
b) ベニート・ムッソリーニ率いるイタリアにおけるファシズムの台頭
c) 1880年のロシア革命がもたらす脅威
d) バルカン地域におけるドイツ人とスラヴ人の頻繁なナショナリズム対立
e) 1939年のナチス・ドイツによるポーランド侵攻

問題4

(FGV-SP・改題)

第一次世界大戦と同盟関係|演習問題と詳しい解答解説
出典:Benoit. M. Histoire Cm. Paris:Hatier, 1985. p. 156.

上の写真を見てほしい。これは第一次世界大戦が始まった1914年の写真で、花と旗に囲まれ、三か国(フランス、ロシア、イギリス)が同盟を祝うとともに、侵略された小国ベルギーに敬意を表している様子が捉えられている。当時の国際政治を踏まえ、正しい選択肢に印をつけなさい。

a) この同盟の主要な計画は、「Dデー」におけるノルマンディー侵攻であった
b) イギリスは開戦2年後にこの同盟と決別し、ドイツ側についた
c) 三国協商として知られるこの同盟は、戦争に勝利した
d) ロシアは戦争で最も恩恵を受けた国であり、そのため1917年に離脱した
e) この同盟加盟国を脅かしていたのは、ナチズムの拡張主義的目的であった

解答と解説

問題1の解答

正解:b)

三国同盟は、統一されたばかりのドイツとオーストリア=ハンガリー帝国によって主導されました。両国はいずれもゲルマン系の国家であり、当時のヨーロッパには強いナショナリズムの潮流がありました。中でも、軍事的・経済的・政治的なゲルマン連合の樹立を目指す汎ゲルマン主義は、最重要の思想の一つでした。

問題2の解答

正解:e)

項目IIが誤りである理由は、当時ドイツとオーストリア=ハンガリーの間に対立が存在しなかったからです。むしろ両国は、帝国支配という汎ゲルマン主義の理想によって結びつき、明確で強固な協力関係を築いていました。したがって、IとIIIのみが第一次世界大戦の要因として正しい記述となります。

問題3の解答

正解:d)

バルカン地域は歴史的に、イスラム教徒、ドイツ人、スラヴ人、イタリア人、ルーマニア人など、多様な民族が混在して暮らしてきた土地です。中でもドイツ人とスラヴ人の間では、19世紀以降、ますます熾烈な争いが繰り広げられるようになりました。例えばロシアは、当時存在していたセルビアにバルカンの他の地域を統合する「大セルビア」という国家構想を支持しました。これに対し、ドイツとオーストリア=ハンガリーはこの構想に強く反対しました。フランツ・フェルディナント大公暗殺事件が開戦の引き金となったのは、こうした対立を極限まで押し上げたためです。

問題4の解答

正解:c)

三国協商の各国は、終戦前に離脱したロシアを除き、紛争に勝利することに成功しました。参戦国すべてに壊滅的な影響をもたらしたこの戦争での勝利は、一連の講和条約の締結へとつながりました。中でも最も重要だったのがヴェルサイユ条約であり、戦争の責任と負担の大部分がドイツに課されることとなりました。