ブラウン大学ワトソン研究所が運営する「戦争のコスト(Costs of War)プロジェクト」による最新の報告書によると、2022年4月時点で、イラク戦争において直接死亡したアメリカ軍人の数は7,057人に上ることが明らかになっています。
帰還後の死亡を含めると4万人超
さらに注目すべきは、この数字だけでは実態を反映していないという点です。同プロジェクトの推計によれば、イラク戦争に従軍した後、帰還後の健康上の問題(PTSDや被ばく物質への暴露による疾病など)が原因で亡くなった米軍関係者は33,984人に達するとされています。
つまり、戦闘中の死亡者と帰還後の死亡者を合計すると、その総数は40,731人となり、戦場で直接命を落とした人数の約6倍に相当します。
数値は「推計」であることに注意
ただし、これらの数値はあくまで推計値であり、今後新たな情報が判明すれば変動する可能性があります。
Costs of Warプロジェクトでは、米国国防総省(DOD)や退役軍人省(VA)が公表しているデータをはじめ、複数の情報源と調査手法に基づいてデータを収集しています。さらに、独自の統計分析やモデリングを実施することで、より正確な推計値の算出に取り組んでいます。
戦争のコストを多角的に捉えるこの研究は、イラク戦争がもたらした人的損失の全体像を理解するうえで、貴重な資料となっています。