第二次世界大戦(1939年〜1945年)において、戦死または軍務に起因する死亡となったイギリスおよび英連邦の兵士は、およそ38万4000人にのぼるとされています。これは、ヨーロッパ戦線からアジア・太平洋戦線まで、世界各地で展開された激しい戦闘の犠牲の大きさを物語る数字です。
英連邦各国から集まった将兵たち
この約38万4000人という数には、イギリス本国の軍人だけでなく、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インドなど、当時の大英帝国(英連邦)を構成していた国や地域から派遣された将兵も含まれています。彼らはそれぞれの出身地から遠く離れた戦場へ赴き、祖国と連合国の勝利のために命を捧げました。
民間人の犠牲は含まれていない
重要なのは、この数値があくまで軍人に関するものだという点です。ロンドン大空襲をはじめとする空襲や占領下での迫害などによって命を落とした一般市民の犠牲者は含まれておらず、これらを加えると戦争全体による喪失はさらに膨らみます。
今日に受け継がれる追悼の心
現在でも、英連邦戦争墓地委員会(CWGC)を中心に、世界各国にある戦争墓地や記念碑の管理・維持が続けられています。また、毎年11月11日の「リメンバランス・デー(国民追悼記念日)」には、ポピーの花を胸に飾り、戦没者に黙祷を捧げる行事がイギリスや英連邦諸国で行われています。約38万4000人という数字は、単なる統計ではなく、平和の尊さを私たちに問いかける歴史の証なのです。