1940年代、アメリカ陸軍のために建造されたコンピューター「ENIAC(エニアック)」の開発費用は約50万ドルでした。これは現在の貨幣価値に換算すると、およそ700万ドルに相当する金額です。
世界初の汎用デジタルコンピューター「ENIAC」とは
ENIACは世界初の汎用デジタルコンピューターとして知られ、ペンシルベニア大学で開発されました。当初は砲は砲弾の弾道計算など、軍事目的の数値計算に活用されることを想定していましたが、その後は天気予報や原子力研究など、幅広い分野で利用されました。
革命的な存在でありながら、巨大なマシンだった
当時としては画期的な性能を誇ったENIACですが、現代の基準で見ると非常に大掛かりな装置でした。重量は約30トンに及び、設置には167平方メートルもの広いスペースが必要でした。また、内部には約1万8,000本もの真空管が使用されており、稼働時には膨大な電力を消費しました。
このように、初期のコンピューターは途方もないコストと資源を必要とするものでしたが、ENIACの登場はコンピューター技術の歴史における重要な転換点となり、今日の情報化社会への道を開いたといえます。