19世紀後半の生産性向上をめぐる問題
本問は、「19世紀後半に生産性が上昇した理由として挙げられる選択肢のうち、例外(当てはまらないもの)はどれか」を問う形式の選択問題です。
誤答となった選択肢Dの解説
選択肢D「蒸気動力の機械が最終的に労働負荷を軽減し、生産性の向上に寄与した」は、誤った解答として指摘されています。
その理由は、蒸気動力による機械化が、実際には労働者の負担を軽減し、生産性の向上に確かに貢献したからです。つまり、選択肢Dの記述内容自体は歴史的事実として正しく、生産性上昇の実際の要因の一つに該当するため、「例外」として選ぶことはできないのです。
背景知識:19世紀後半の技術革新と生産性
19世紀後半(第二次産業革命の時期)には、次のような要因が重なり、工業生産性は飛躍的に向上しました。
- 蒸気機関や電力など新たな動力源の導入による機械化の進展
- ベルトコンベアなどを活用した大量生産方式(アセンブリーライン)の確立
- 鉄道網の拡大による輸送・流通の効率化
- テイラー主義(科学的管理法)に代表される経営・労務管理の合理化
「例外」を見極める際には、各選択肢が本当に生産性向上につながったのかを、歴史的事実に照らして丁寧に検証することが重要です。
解き方のポイント
「〜以外のすべて」「例外はどれか」という形式の問題では、選択肢の内容が事実として正しいかどうかを確認しましょう。選択肢Dのように、記述自体は正しくても、設問の意図(例外を探す)に合致しない場合は誤答となります。