「1979年のリバティ シルバー ダラー硬貨はいくらの価値があるのか」という質問をよく見かけますが、結論から言うと、1979年に発行された「リバティ シルバー ダラー」という硬貨は存在しません。
なぜ1979年のリバティ シルバー ダラーは存在しないのか
アメリカ合衆国で純度90%の銀を含む「シルバー ダラー(1ドル銀貨)」が造幣局で鋳造されたのは、1935年が最後です。この年をもって、ピース ダラー(Peace Dollar)と呼ばれる銀貨シリーズが終了しました。
つまり、1979年という年号が入った本物の銀製ドル硬貨は最初から存在せず、そのような硬貨の価値を査定すること自体ができないのです。
1979年のドル硬貨と勘違いされやすいもの
では、なぜ「1979年のリバティ シルバー ダラー」という言葉が広まったのでしょうか。背景には以下のような硬貨の存在があります。
スーザン・B・アンソニー ダラー(1979年〜)
1979年には、女性参政権運動家スーザン・B・アンソニーの肖像を刻んだ1ドル硬貨が初めて発行されました。しかし、この硬貨は銀貨ではなく、銅ニッケル合金(クラッド材)で作られており、銀の含有量はゼロです。
- 表面には「LIBERTY(自由)」の文字があるため、「リバティ ドラー」と混同されやすい
- サイズがクォーター(25セント硬貨)とほぼ同じで、流通での人気が低かった
- 一般的な流通品の価値は額面の1ドル前後にとどまる
ただし、1979年のうち「ワイド リム(Wide Rim)」と呼ばれる希少なバラエティや、フィラデルフィア造幣局のミントマークがない高グレードの未使用品などは、コレクター市場で数ドル〜数十ドルの値がつくことがあります。
本当に価値のあるアメリカの銀貨とは
もし手元にあるのが本物の銀製ドル硬貨なら、以下のいずれかである可能性が高いです。
| 種類 | 鋳造期間 | おおよその価値目安 |
|---|---|---|
| モーガン ダラー | 1878年〜1904年、1921年 | 状態により数十ドル〜数千ドル以上 |
| ピース ダラー | 1921年〜1935年 | 状態により20ドル〜数百ドル以上 |
特に希少な年号やミントマーク(発行工場の記号)、高い保存状態のものは、オークションで驚くほど高額になることもあります。
まとめ:まずは硬貨の材質と年号を確認しよう
「1979年のリバティ シルバー ダラー」をお探しの方へ。その年号の銀貨は存在しないため、手元の硬貨がスーザン・B・アンソニー ダラー(銀なし)である可能性が高いでしょう。縁の部分を見て銀特有の輝きがあるか、重量や磁石につくかどうかを確認するのも一つの方法です。
確実に知りたい場合は、信頼できるコインディーラーや鑑定機関(PCGS、NGCなど)に相談するのがおすすめです。誤った情報に基づいて売却や購入を判断すると損をする恐れがあるため、必ず専門家の意見を仰ぎましょう。