1919年ウィングド・リバティ・ヘッド・ダイムの基本情報
1919年発行のウィングド・リバティ・ヘッド・ダイムは、通称「マーキュリー・ダイム」と呼ばれるアメリカの10セント銀貨です。彫刻家アドルフ・A・ワインマンが手掛けたデザインで、翼を広げたリバティ女神の横顔が印象的な一枚です。発行枚数は10,465,000枚と決して少なくありませんが、90%の純銀を含む100年以上前の銀貨であるため、状態次第では高い収集価値が見込めます。
基本スペック
発行枚数:10,465,000枚
材質:銀90%・銅10%
重量:2.5グラム
直径:17.9ミリメートル
厚さ:1.35ミリメートル
「S」ミントマークの2つのバリエーション
1919年ダイムには、サンフランシスコ造幣局を示す「S」ミントマークの位置が異なる2つのタイプが存在します。「ロウS(Low S)」はマークが低い位置に打たれたタイプで数が多くやや安価、「ハイS(High S)」はマークが高い位置にあるタイプで、希少性からわずかに高く評価される傾向があります。
状態(グレード)が価値を大きく左右する
古銭の査定において最も重要なのが保存状態です。同じ年号・同じバリエーションでも、摩耗の程度によって価格は大きく変わります。主なグレードの目安は以下の通りです。
- Good(グッド):摩耗がやや進んでいるものの、図案は判読できる
- Very Good(ベリーグッド):軽い摩耗があるが、図案はくっきり残っている
- Fine(ファイン):摩耗は最小限で、細部までシャープ
- Very Fine(ベリーファイン):高点にわずかな摩耗がある程度、図案は非常に鮮明
- Uncirculated(未使用):一度も流通しておらず、摩耗の痕跡が一切ない
グレード別の概算価格
上記のグレードを基準とした、1919年ウィングド・リバティ・ヘッド・ダイムのおおよその市場価格は以下の通りです。
- Good:約20ドル
- Very Good:約30ドル
- Fine:約40ドル
- Very Fine:約50ドル
- Uncirculated:約100ドル
なお、このダイムは90%銀貨であるため、銀地金としての価値(バリューメタル)が下値を支えます。摩耗が激しい個体であっても、最低限の価値は確保されている点を覚えておきましょう。
鑑定済み(PCGS・NGC認定)ならさらに高評価
PCGS(Professional Coin Grading Service)やNGC(Numismatic Guaranty Corporation)といった第三者鑑定機関の認定を受けたコインは、真贋とグレードが保証されるため、未鑑定品よりも高値で取引されます。密封スラブケースや鑑定書が付属することで信頼性が高まり、オークションや買取でも有利になります。少しでも高く売りたい場合は、鑑定に出すことを検討する価値があるでしょう。