1812年にイギリスとの間で勃発した米英戦争では、開戦に強く反対する声も数多くありました。ここでは、戦争に反対した代表的な4人の人物と、それぞれが抱いていた反対の理由を詳しく紹介します。
米英戦争に反対した4人の人物
ジョン・クインシー・アダムズ
ジョン・クインシー・アダムズは、後に第6代アメリカ合衆国大統領となる人物で、当時は下院議員として活動していました。彼は、戦争がアメリカ経済に深刻な打撃を与えるだけでなく、結果として北米におけるイギリスの地位をかえって強めてしまうと考え、開戦に反対しました。
ジェームズ・マディソン
ジェームズ・マディソンは、米英戦争当時のアメリカ合衆国大統領です。当初は戦争に対して慎重な姿勢を示していましたが、イギリス側が交渉による解決を拒否したことを受けて、最終的には開戦を支持する立場へと転換しました。彼は、アメリカの名誉を守り、通商上の利益を守るためには戦争が必要であると考えていました。
エルブリッジ・ゲリー
エルブリッジ・ゲリーは、米英戦争当時のアメリカ合衆国副大統領です。彼は、戦争にかかる費用があまりにも膨大になること、そして戦争によって本来の目的を達成できる可能性が低いことを懸念し、開戦に反対しました。
ルーファス・キング
ルーファス・キングは、米英戦争当時の上院議員であり、連邦党の指導的な人物でした。戦争反対派の中でも特に精力的に声を上げた一人で、「この戦争は必要なく、むしろアメリカの利益を損なうだけだ」と主張しました。
人々が戦争に反対した背景にある思い
米英戦争への反対には、実にさまざまな理由がありました。戦争がアメリカの国益に沿わないと考える人々、費用がかさすぎると懸念する人々、そもそも目的を達成できないと見ていた人々など、その動機は多岐にわたります。さらに、戦争という手段そのものに否定的で、国際紛争は武力ではなく外交や交渉によって解決すべきだと考える人々も少なくありませんでした。