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グラニコスの戦いでアレクサンダー大王が率いた兵士の数は?ペルシア軍に勝利した理由を解説

アレクサンダー大王がペルシア軍に勝利したグラニコスの戦い(紀元前334年)について、「4万人の兵士を率いて勝った」という説明を目にすることがあります。しかし、これは正確ではありません。

アレクサンダーが率いていたのは約3万5千人

グラニコスの戦いの時点で、アレクサンダーが率いていたマケドニア軍の総兵力は約3万5千人でした。内訳はおおよそ以下の通りです。

  • マケドニア重装歩兵(ファランクス):約1万8千人
  • 近衛歩兵(ヒュパスピスト):約3千人
  • 精鋭騎兵(コンパニオン騎兵):約1千8百人
  • その他の同盟・傭兵部隊:残りの約1万2千人

つまり、4万人という数字は実際の兵力よりやや多めに見積もられたものであり、正しくは「3万5千人前後」と考えるのが妥当です。

ペルシア軍より少ない兵力での勝利

注目すべきは、この戦いでアレクサンダー軍はペルシア軍よりも少数だったという点です。古代の記録によれば、ペルシア側は騎兵2万人前後に加え、ギリシア人傭兵歩兵約2万人を擁していたとされ、特に騎兵戦力ではペルシア軍が優勢でした。

勝利の鍵は「数」ではなく「質」と「戦略」

それにもかかわらずアレクサンダーが勝利できたのは、兵力の多さではなく、次のような要因によるものです。

  • 優れた戦術指揮:アレクサンダー自身が先頭に立って騎兵を率い、敵の陣形の弱点を突く機動的な攻撃を行いました。
  • 訓練された精強な軍隊:父フィリッポス2世が築き上げたマケドニア軍は、ファランクス陣形を中心に極めて高い規律と連携力を持っていました。
  • 騎兵と歩兵の連携:騎兵による突撃で敵の中央を崩し、そこへ歩兵が押し込むという、当時としては画期的な合同戦術を駆使しました。

このように、グラニコスの戦いにおけるアレクサンダーの勝利は、兵力の数ではなく、戦略の巧みさと兵士の質の高さによってもたらされたものだと言えます。この戦いは、アレクサンダーの東方遠征における最初の大勝利となり、その後の征服事業への大きな足がかりとなりました。