歴史クイズ

世界初のコンピューターは1936年に作られたのか?答えは「ノー」

最初のコンピューターは1936年に作られた?

結論から言うと、答えは「いいえ」です。1936年という年は、コンピューターの歴史において重要な意味を持つ年ではありますが、実際に最初の自動計算機が完成したのはその2年後のことでした。

一般に「最初」とされるのはツーゼZ1(1938年)

現在、世界初の完全自動式計算機として広く認められているのは、ドイツの技術者コンラート・ツーゼ(Konrad Zuse)が1938年に完成させた「ツーゼZ1(Zuse Z1)」です。

ツーゼは1935年頃からベルリンの両親のアパートの一室で開発を開始し、約3年の歳月をかけてこの機械を作り上げました。1936年はまさにその開発が本格的に始まった時期であり、これが「最初のコンピューターは1936年に作られた」という誤解が生まれる一因と考えられます。

ツーゼZ1の特徴

Z1には、当時としては画期的な特徴が数多く盛り込まれていました。

・二進法を採用:現代のコンピューターと同じ二進法による演算を行った
・プログラム内蔵方式の先駆け: punchedフィルム(パンチカード)で命令を読み込み、機械的に制御された
・完全自動計算:人手を介さずに計算処理を実行できた
・純粋な機械式:電子回路ではなく、金属板やピンを使った機械的な構造だった

「最初のコンピューター」論争について

ただし、「何をもってコンピューターとするか」という定義によって、世界初の座を巡る見解は分かれます。

・チャールズ・バベッジの解析機関(1830年代に設計されたが未完)
・ABC(Atanasoff-Berry Computer)(1942年、電子式だがプログラム内蔵ではない)
・ENIAC(1946年、汎用電子計算機として有名)

なども候補として挙げられることがあります。しかし、「完全自動で動作する計算機」という基準で見れば、1938年完成のツーゼZ1が最初であるとするのが一般的な見方です。

まとめ

最初のコンピューターが作られたのは1936年ではなく、1938年です。コンラート・ツーゼが手掛けたZ1は、二進法と自動制御を取り入れた先駆的な存在であり、現代コンピューターの礎を築いた歴史的なマシンとして評価されています。