歴史物語

エイブラハム・リンカーンの妻と4人の息子たち――大統領一家のその後の運命

アメリカ第16代大統領として歴史に名を刻むエイブラハム・リンカーン。しかし、彼の家族がその後どのような人生を歩んだのかを詳しく知る人は少ないかもしれません。ここでは、妻メアリー・トッド・リンカーンと4人の息子たちの運命をご紹介します。

妻メアリー・トッド・リンカーンの晩年

メアリー・トッド・リンカーンは、1842年にエイブラハム・リンカーンと結婚し、4人の息子をもうけました。1865年に夫が暗殺された後、彼女は深い悲しみに苦しみながら余生を過ごすことになります。

そして1882年7月16日、メアリーは脳卒中のため63歳でこの世を去りました。晩年の彼女は健康問題や経済的な苦労にも悩まされ、波乱に満ちた人生でした。

リンカーン家の4人の息子たち

リンカーン夫妻には4人の息子がいましたが、悲劇的なことに、成人まで生き延びたのは長男ロバートただ一人でした。

長男:ロバート・トッド・リンカーン

1843年生まれの長男ロバートは、兄弟の中で唯一成人し、最も長寿でした。弁護士として成功を収め、後にガーフィールド政権およびアーサー政権下で陸軍長官を務め、さらに駐英公使にも就任するなど、実業家・政治家として活躍しました。1926年7月26日、82歳で亡くなっています。

次男:エドワード・ベーカー・リンカーン

1846年生まれの次男エディーの愛称で親しまれたエドワードは、1850年2月1日、おそらく結核とみられる病気のため、わずか3歳(数え5歳)で夭折しました。

三男:ウィリアム・ウォレス・リンカーン

1850年生まれの三男ウィリーは、両親から特に可愛がられた優しい少年でした。しかし1862年2月20日、ホワイトハウスで腸チフスのため11歳という若さで亡くなり、リンカーン夫妻に大きな打撃を与えました。

四男:トーマス(タッド)・リンカーン

1853年生まれの四男タッドは、父の暗殺時にホワイトハウスで共に暮らしていた末っ子です。しかし1871年7月15日、肺炎や結核が原因と考えられる病気のため、18歳でこの世を去りました。

まとめ

エイブラハム・リンカーンの家族の歴史は、偉業を成し遂げた大統領の陰にある深い悲しみを物語っています。妻メアリーは夫の死後17年間を悲しみの中で過ごし、4人の息子のうち3人は幼くして世を去りました。リンカーン家の血筋は、長男ロバートの子孫を通じて続きましたが、その直系の子孫は途絶えています。