有刺鉄線の発明
アメリカ西部の牧牛業に一大ブームをもたらした「キャトル・ボナンザ」の時代を終わらせた要因の一つが、有刺鉄線の発明です。
有刺鉄線が登場する以前、広大な土地を柵で囲むことは非常に困難で、多大な費用がかかりました。そのため、牧場主たちは自分たちの牛を公有地で自由に放牧するしかありませんでした。
しかし、1874年に有刺鉄線が発明されると、土地を柵で囲むことが格段に容易かつ低コストになりました。これにより、牧場主たちは自らの土地を私有化し、他の牧場主の牛が自分の土地で放牧することを排除できるようになったのです。
この変化により、境界線のない草原で牛を自由に育てる「オープンレンジ(開放放牧)」型の牧牛業は急速に衰退し、かつての牧牛ブームの時代は幕を閉じることとなりました。