ナイル川が育んだ文明の始まりアフリカ大陸北東部に位置するエジプトは、ナイル川がもたらす豊かな水と肥沃な土地に恵まれ、古代世界有数の文明として栄えました。安定した生活環境は人口増加を促し、人々はやがて「ノモス」と呼ばれる地方共同体を次々と形成していきます。上下エジプトの統一と古王国時代ナイル川流域での社会の発展は、紀元前3500年頃には上エジプトと下エジプトという二つの王国の成立へとつながりました。上エジプトのファラオであるメネスは、各地のノマルク(州の最高指導者)を自らの指揮下に置くことで統一事業を進め、ここにエジプト王朝時代最初の区分である「古王国」(紀元前3200年~同2300年頃)が幕を