1880年〜1930年:アメリカ移民の大時代
1880年から1930年の間に、およそ3,750万人もの移民がアメリカ合衆国に到着しました。これはアメリカ史上でも有数の移民流入期であり、人々はヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカなど世界各地から、経済的な機会、宗教的な自由、そしてより良い生活を求めて新大陸へと渡っていきました。
当時のアメリカは産業革命の真っ只中にあり、工場や鉄道、鉱山などで労働力が強く求められていたことが、大規模な移民流入の大きな背景となっています。
移民のピーク期:1905年〜1914年
移民数が最も多かったのは1905年から1914年の間です。このわずか10年足らずの期間に、1,000万人以上の移民がアメリカに入国しました。
ニューヨークのエリス島を通じて東欧や南欧からの移民が大量に受け入れられたのもこの時期で、従来の北欧・西欧出身者とは異なる「新移民」と呼ばれる層が急増し、アメリカ社会の構成を大きく変えました。
第一次世界大戦と移民制限への転換
しかし、第一次世界大戦の勃発とともに移民の流れは大きく変化します。戦中および戦後には移民が厳しく制限されるようになり、1924年に制定された「国民出身法(National Origins Act)」によって、国籍ごとの割当枠(クォータ)が設定され、各国からの移民数が厳格に制限されました。
この法律は、既存のアメリカ人口に占める各国出身者の割合に基づいて移民枠を配分するものであり、南欧や東欧、アジアからの移民には特に厳しい制限が課されました。こうして、それまで続いてきた比較的自由な移民の時代は事実上の終わりを迎えたのです。