南アメリカの歴史

1921年ピースダラー(リバティ銀貨)の価値はいくら?相場と特徴を徹底解説

1921年ピースダラーとは

1921年に発行されたピースダラー(Peace Dollar)は、第一次世界大戦の終結を記念して造られたアメリカ合衆国の1ドル銀貨です。デザインを手掛けたのはイタリア系アメリカ人彫刻家のアンソニー・デ・フランチージ(Anthony De Francisci)。歴史的な背景と美しい意匠から、発行から100年以上経った今もなお、世界中のコレクターに高い人気を誇っています。

基本スペック

  • 素材:900フィンシルバー(銀90%・銅10%)
  • 重量:26.73g(0.8594トロイオンス)
  • 直径:38.10mm(1.5インチ)
  • 厚み:2.85mm(0.1122インチ)
  • 縁の加工:ギザギザ模様(リードエッジ)

表面(オバース)のデザイン

表面には、デ・フランチージによる右横顔の自由の女神(レディ・リバティ)が描かれています。周囲上部には「LIBERTY(自由)」の文字、下部には発行年の「1921」が刻まれています。なお、この女神像はデザイナーの妻をモデルにしたと伝えられており、それが本作の人気の一因とも言われています。

裏面(リバース)のデザイン

裏面には、「PEACE(平和)」の文字が円状に配された地球の上に、翼を広げた鷲(ワシ)が止まる意匠が採用されています。鷲の上には「DOLLAR(ドル)」、下部の縁には「UNITED STATES OF AMERICA(アメリカ合衆国)」の文字が刻まれ、平和への願いが象徴的に表現されています。

収集価値(コレクターズバリュー)

1921年ピースダラーは、歴史的価値と貨幣学的価値を併せ持つことから、コレクターズマーケットで常に注目される銘柄です。市場価格は保存状態(グレード)、希少性、需要によって大きく変動し、目安となる価格帯は以下の通りです。

  • 流通品:おおよそ20米ドル前後で取引されることが多い
  • 未流通品(通常の発行数):100〜200米ドル程度のレンジで取引される
  • 希少なバラエティ:ハイレリーフ(高浮き彫り)タイプなどは、数千ドル規模の価格が付くこともある

特に初年度にあたる1921年発行分はハイレリーフ仕様で鋳造されたことで知られており、打ち出しがシャープで保存状態の優れた個体にはプレミアムが付きやすくなっています。

銀の含有量と地金としての価値

コレクターズアイテムとしての価値に加え、1921年ピースダラーには約0.7734トロイオンス(約24.05g)の純銀が含まれています。このため、銀の市場価格に連動する「地金価値(メタルバリュー)」も有しており、銀相場の上昇局面ではコインの下限価格を支える要素となります。銀価格は市況によって常に変動する点にも注意が必要です。

まとめ

1921年ピースダラーは、歴史的意義・芸術性・銀の実質的価値を兼ね備えた魅力的なコインです。状態の良い個体やハイレリーフといった希少タイプは高額で取引される傾向があるため、売却や購入を検討する際には、専門機関によるグレード鑑定と最新の銀相場の確認をおすすめします。