南アメリカの歴史

アメリカ西部開拓時代の終わりを告げた2つの出来事とは?

はじめに

アメリカの歴史において、「フロンティア(開拓地)」の消滅を象徴する出来事としてよく挙げられるのが、1869年の大陸横断鉄道の完成と1890年のウンデッド・ニーの戦いの2つです。この2つの出来事は、それぞれ異なる形で西部開拓時代の幕引きを果たしました。

1. 1869年:大陸横断鉄道の完成

1869年5月10日、ユタ州プロモントリー・サミットにおいて、東から伸びるユニオン・パシフィック鉄道と、西から伸びるセントラル・パシフィック鉄道が接続され、アメリカ初の大陸横断鉄道が完成しました。これにより、それまで数か月を要していた大西洋岸から太平洋岸への旅が、わずか1週間ほどで可能になりました。

鉄道網の拡大は、大量の移住者や物資を西部へ運び込み、未開拓の大地を急速に「文明化」していきました。かつて無限に広がっていると信じられていたフロンティアは縮小の一途をたどり、1890年の国勢調査では、もはや明確な開拓境界線は存在しないと結論づけられました。

2. 1890年:ウンデッド・ニーの戦い

1890年12月29日、サウスダコタ州のウンデッド・ニー・クリーク近郊で、アメリカ陸軍第7騎兵連隊とラコタ・スー族との間で悲劇的な衝突が発生しました。武装解除を求められたスー族の間で混乱が生じ、発砲が始まり、女性や子どもを含むおよそ150人から300人の先住民が犠牲となったと伝えられています。

この戦いは、平原インディアン部族による組織的な武装抵抗の事実上の終焉を意味し、北米インディアン戦争における最後の主要な戦闘とされています。先住民族の抵抗が抑え込まれたことで、白人開拓者による西部の支配と開発が決定的なものとなりました。

まとめ

大陸横断鉄道の完成は「物理的なフロンティアの消滅」への道を開き、ウンデッド・ニーの戦いは「先住民族の抵抗の時代の終わり」を象徴しました。この2つの出来事によって、ロマンと冒険に満ちた西部開拓時代は幕を下ろし、アメリカは本格的に近代国家への道を歩み始めたのです。