南アメリカの歴史

奴隷を解放したのは誰か?リンカーンと「奴隷解放宣言」の歴史

奴隷解放宣言とは何か

1863年1月1日、アメリカ南北戦争の最中に発された「奴隷解放宣言(Emancipation Proclamation)」は、合衆国に反旗を翻していた南部連合10州に属するすべての奴隷の自由を宣言するものでした。この歴史的な文書を発したのは、当時のアメリカ大統領エイブラハム・リンカーンです。

リンカーンの狙いは「中間的一歩」

リンカーン大統領によるこの宣言は、奴隷を即座に完全に解放する最終措置というよりも、むしろ中間的な第一歩として位置づけられていました。彼の最終的な目標は、連邦のすべての領域において奴隷制を禁止する憲法修正条項の成立にありました。

修正第13条で実現した奴隷制の廃止

その目標は、1865年12月6日に「合衆国憲法修正第13条」が批准されたことによって現実のものとなりました。この修正条項の成立により、アメリカ全土での奴隷制が法的に廃止され、長い歴史を持つ奴隷制度に正式な終止符が打たれたのです。