1921-Sマーキュリーダイムとは?
1921年にサンフランシスコ造幣局(Sミント)で鋳造された「マーキュリーダイム(10セント銀貨)」は、アメリカの収集家の間で特に人気の高い希少硬貨の一つです。表面には自由の女神をモチーフにした翼のあるリバティ頭像が描かれ、その姿がローマ神話の神メルクリウス(マーキュリー)に似ていることからこの名前で呼ばれています。
1921年のSミント版は発行枚数がわずか125万枚と非常に少なく、キーデート(希少年号)として知られています。良好な状態で残っているものはさらに価値が高くなります。
基本スペック
- 発行年・造幣局:1921年、サンフランシスコ造幣局(S)
- 重量:2.5グラム
- 直径:17.9ミリメートル
- 素材:銀90%、銅10%
- 発行枚数:125万枚
状態別の価値相場
1921-Sマーキュリーダイムの査定額は、硬貨の保存状態(グレード)によって大きく変動します。以下は米ドル建てのおおよその相場です。
- Good(グッド/並品):約15ドル
- Fine(ファイン/良品):約25ドル
- Very Fine(ベリーファイン/極美品):約45ドル
- Extremely Fine(エクストリームリーファイン/準未使用):約75ドル
- Uncirculated(アンサーキュレーテッド/未使用):約275ドル
価値を左右するポイント
同じグレードでも、以下の要素によって実際の取引価格は変わることがあります。
- 摩耗の程度:女神の翼や裏面の束(ファッシネス)のディテールがどの程度残っているかが重要です。
- 光沢とトーン:未使用品の場合、元のシャイン(光沢)や美しい変色(トーニング)があると評価が上がります。
- 打たれ具合:Sミント版は打刻が弱いことが多く、模様がくっきりしている個体はプレミアムがつきます。
売却・鑑定の際の注意点
1921-Sは人気のキーデートのため、偽物も出回っています。高額での売却を検討する場合は、PCGSやNGCなどの第三者鑑定機関によるスラブ化(カプセル封入鑑定)を受けることで、信頼性と査定額の向上が期待できます。また、銀価格の変動にも影響されるため、複数の買取業者で相見積もりを取ることをおすすめします。