考古学的発見

ラヨーン市柱神社(ラクムアン)|歴史・建築・見どころを徹底解説

ラヨーン市柱神社とは

ラヨーン市柱神社は、タイ東部ラヨーン県の中心部、スクンビット・ナコーンラヨーン62号線(ラクムアン通り)沿いに位置する宗教施設です。現在のスクンビット道路から約40メートル内側に入った場所にあり、一帯は海岸平野となっていて、周辺には住宅や商業施設が密集しています。

立地と地形

神社の敷地は幅約15メートル、奥行き約40メートルで、床はモルタルで仕上げられています。主要な建造物は、中心となる市柱神社(シティピラー神社)と、その東側にある中国式廟の2つです。

  • 標高:平均海面から約13メートル
  • 水系:ラヨーン川、クローンヤイ運河、タイランド湾
  • 地質:水の運搬による堆積作用で形成された海岸平野

歴史と沿革

創建から再建まで

記録によると、ラヨーンの市柱は1895年、ラッタナコーシン期(チャクリー王朝)のラーマ5世の治世に建立されました。しかし1925年頃、市柱と祠が損傷して倒壊してしまったため、地元の人々が同じ場所に再建しました。ただしこの時点では屋根となる建物は建てられず、長い間、風雨にさらされたまま放置されていたと伝えられています。

現在の神社の建設

1989年、ラヨーンの住民たちは、市柱と市柱神社を堅牢で威厳のある、県民の心の拠り所となる場所へと生まれ変わらせることを決意しました。委員会が設置され、何度もの協議を経て、レンガとモルタル造りの四角形モンドップ(モンドップ・チャトゥラムック)様式で建設することが合意されました。

建設資金としては、篤志家たちの寄付により総額300万バーツが集まりました。1991年11月2日(土)には、サンガ統領(僧王)ソンクラーン・マハー・サンガ・パリナーヨーク臨席のもと、基礎石据え付け式典が執り行われました。

その後、ラーマ9世(プミポン国王)が聖水を注ぎ、市柱の頂部に護符を納める儀式を行い、1993年9月1日に頂部を取り付ける式典が挙行されました。この式典の最中に朝日が昇る現象が現れ、これは非常に縁起の良い吉兆であると人々に信じられています。

建築のみどころ

市柱神社(本殿)

市柱神社は、中国式廟の正面にあたる場所に建つ、レンガとモルタル造りの四角形モンドップ様式の建築物です。四方すべてに扉と階段が設けられ、どこからでも参拝できる構造になっています。

  • 外壁は花崗岩の破片で丁寧に仕上げられています
  • 頂部はくぼんだ形状の仏塔型で、金色に塗られ、金箔と青色のガラスで華やかに装飾されています
  • 内部には木製の市柱が祀られ、頂部は蓮の蕾をかたどり、柱全体に金箔が施されています
  • 壁面には、ラヨーン市柱の歴史を記した石板が掲げられています

参拝スペースは本殿の前、または本殿の北側に設けられています。

中国式廟

敷地の東端、市柱神社の東側には中国式廟が建っています。こちらもレンガとモルタル造りの中国建築様式で、内部には市柱の守護神が祀られています。正面入口の上部には看板が掲げられ、1994年11月4日に建立されたことが記されています。

まとめ

ラヨーン市柱神社は、ラーマ5世の時代に始まる120年以上の歴史を持つ、ラヨーン県民にとって大切な信仰の中心地です。四方に開かれた美しい四角形モンドップ建築と、隣接する中国式廟の共演は必見で、ラヨーン観光の際にはぜひ足を運びたいスポットといえます。