現在私たちが使っているようなトイレットペーパーは、紀元6世紀に中国で発明されたと言われています。それ以前の人々は、用を足した後の処理に木の葉、水、布、さらには動物の皮など、さまざまな素材を使っていました。
中国で生まれた最初のトイレットペーパー
中国では、麻の繊維を水に浸し、叩いてパルプ状にすることでトイレットペーパーを作っていました。このパルプをシート状に押し固めて乾燥させたものが、世界初の紙製の衛生用品です。当時のトイレットペーパーは貴重品であり、中国の宮廷や裕福な家庭でのみ使用されていました。
ヨーロッパへの伝播と一般化
14世紀になると、ヨーロッパでもトイレットペーパーが生産されるようになりました。しかし、この頃もまだ高級品の扱いで、使用していたのは上流階級だけでした。19世紀に入ると製造技術の向上により大量生産が可能となり、一般の人々にも広く手が届くようになっていきます。
アメリカでの商業生産の始まり
アメリカで初めて商業的に生産されたトイレットペーパーは、1857年にジョセフ・C・ゲイエティ(Joseph C. Gayetty)によって発明されました。ゲイエティのトイレットペーパーは再生紙から作られており、シート状で販売されていました。その後、1879年にはスコット・ペーパーカンパニー(Scott Paper Company)が、世界初となるロール型のトイレットペーパーを発売しました。
現代におけるトイレットペーパー
こうした歴史を経て、トイレットペーパーは今や世界中の人々に使われる不可欠な家庭用品となりました。ロール型の登場以降も、柔らかさや厚み、香り付きなどさまざまな改良が加えられ、私たちの生活に欠かせない存在へと進化を続けています。