考古学的発見

マヤのピラミッドは全部で何基?建てられた場所と代表的な遺跡を徹底解説

マヤのピラミッドは何基ある?

紀元前2600年頃から西暦1500年頃にかけてメソアメリカで栄えたマヤ文明は、その長い歴史の中で数多くのピラミッドを築き上げました。考古学的な発見が今も続いているため正確な総数を特定することは困難ですが、現在までに確認されているマヤのピラミッドはおよそ400基と推定されています。

これらのピラミッドはメソアメリカの各地に分布しており、その大部分は現在のメキシコ、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドルに位置しています。

代表的なマヤのピラミッドとその所在地

1. チョルーラの大ピラミッド(メキシコ・プエブラ州チョルーラ)

体積では世界最大とされる巨大ピラミッドです。古代ナワ族によって築かれましたが、後にマヤの人々によって利用され、改修も加えられました。

2. ククルカンの神殿(エル・カスティージョ)(メキシコ・ユカタン州チチェン・イッツァ)

マヤのピラミッドの中でも最も有名な存在の一つで、羽の生えた蛇の神ククルカンに捧げられた神殿です。春分と秋分には、蛇が階段を降りていくように見える光と影の幻想的な現象が見られることでも知られています。

3. ティカル第1神殿(グラン・ジャガーの神殿)(グアテマラ・ティカル国立公園)

高さ約47メートル(154フィート)に達する、マヤを代表する大型ピラミッドです。後期古典期に建てられ、支配者ア・カカオ(ハサウ・チャン・カウィール1世)の墓として機能しました。

4. パレンケの赤の女王のピラミッド(メキシコ・チアパス州パレンケ)

女王ツァクブ・アハウの墓が納められた神殿です。鮮やかな赤い彩色と、漆喰レリーフや彫刻を施した石棺など、豪華な内部装飾で高い評価を受けています。

5. ウシュマルの魔法使いのピラミッド(メキシコ・ユカタン州ウシュマル)

マヤのピラミッドの中でも保存状態が特に良いことで知られる建造物です。珍しい楕円形の平面形状を持ち、神話上の生き物を描いた精を描いた精緻な彫刻が施されています。

6. コパン主神殿(建造物16)(ホンジュラス・コパン)

コパン遺跡における最大規模の建造物です。9世紀に建てられ、精巧に彫り込まれたマヤ象形文字の碑文で世界的に知られています。

7. カラコル天文台(メキシコ・ユカタン州チチェン・イッツァ)

円形のピラミッド状をした独特な建造物で、天文観測所として使用されました。天体の運行に合わせた建築的特徴を備えており、マヤの人々が暦を管理し、天文現象を予測するうえで重要な役割を果たしました。

8. タカリク・アバジのE-VII-Subピラミッド(グアテマラ・タカリク・アバジ)

紀元前1000年頃にさかのぼるとされる、現存する最古級のマヤのピラミッドです。マヤ文明の初期段階を知る貴重な手がかりとして、学術的に高い価値が認められています。

まとめ

ここで紹介したのは、中米一帯に点在する数多くのマヤのピラミッドのほんの一部にすぎません。それぞれのピラミッドは文化的・歴史的・考古学的に重要な意義を持ち、古代マヤ文明が誇った卓越した建築技術、深い宗教観、そして高度な天文学の知識を、今日にまで伝えています。