考古学的発見

ジェームスタウンの入植者たちが最も熱望していたものとは?

1607年に北米大陸に建設されたイギリス最初の恒久植民地「ジェームスタウン」。その入植者たちが何よりも強く求めていたのは、金や銀などの貴金属でした。

最大の目的は金銀の発見

ジェームスタウンの入植者たちは、スペイン人が中南米で莫大な富を手にしたことに刺激を受け、北米でも同じように金や銀を見つけられると期待していました。彼らは当初、農業や生活基盤の整備よりも、貴金属の探索を最優先に行動していたとされています。

背景にあったバージニア会社の思惑

入植者たちを送り出したのは、ロンドンの投資家グループであるバージニア会社(ロンドン会社)です。同社は北米に恒久的な入植地を築き、そこで貴金属を採掘することで大きな利益を得ることを目指していました。つまり、入植者たちの金銀への執着は、出資者たちの経済的な期待を背負ったものだったのです。

金以外にもあった入植者たちの動機

入植者の大多数は男性で構成されており、彼らの動機は金銭だけではありませんでした。

  • 冒険心:未知の新大陸でのロマンを追い求める若者が多くいました。
  • 宗教的自由:母国での束縛から逃れ、自由な信仰生活を求める人々もいました。
  • 経済的機会:イギリスでは手に入らなかった土地や富を得るチャンスとして新大陸に期待しました。

現実には金は見つからず、タバコが救世主に

しかし皮肉なことに、ジェームスタウン周辺で金や銀は発見されませんでした。植民地は飢餓や疫病、先住民との対立により存続の危機に陥ります。そんな中で植民地を救ったのが、後年ジョン・ロルフが導入したタバコ栽培でした。タバコはヨーロッパで爆発的に人気となり、ジェームスタウンは貴金属ではなく、この換金作物によって経済的な成功を収めることになったのです。