アメリカ開拓時代、子どもたちは今のように店でおもちゃを買うことができませんでした。そのため、ほとんどの遊び道具は、身近にある木材やトウモロコシの皮、布切れなどを材料に、子ども自身や家族の手によって作られていました。ここでは、開拓時代の男の子と女の子が楽しんだ代表的なおもちゃをご紹介します。
男の子のおもちゃ
- コマ(独楽):先端が尖った木製の小さな回転玩具です。上手に回すと、長い時間くるくると回し続けることができました。
- ボール:木、動物の皮、トウモロコシの皮などで作られたシンプルなボール。年齢を問わず、幅広い人々に親しまれていました。
- 竹馬(スティルト):開拓者の男の子たちは、木片や壊れた柵の柱を使って、自分で竹馬を作って遊んでいました。
- パチンコ(スリングショット):フォーク状に分かれた枝に輪ゴムを取り付けて、手作りしていました。
- 吹き矢:木やニワトコ、ヌルデの茎で作った長い中空の筒を使い、小さな矢を飛ばして遊びました。
- ビー玉:粘土、石、ガラスなどで作られた小さな丸い球です。「ビー玉遊び」や「マンブルティ・ペグ」といったゲームによく使われました。
- ホビーホース(棒馬):棒の一端に馬の頭を付けたおもちゃです。車輪付きのものや、揺り台のついたものもありました。
- おもちゃの銃:本物の銃を模した木製や金属製のレプリカ。父親や兄が作ってあげることが多かったようです。
- 荷車:子どもが引いて動かす小さな木製のカート。物を運ぶのに使ったり、そのままおもちゃとしても楽しまれていました。
女の子のおもちゃ
- 人形:開拓者の女の子たちは、トウモロコシの皮、布切れ、木などを使って、自分だけの人形を手作りしていました。
- 縄跳び:ロープや動物の皮の切れ端を使って、縄跳びを作って遊びました。
- 裁縫:幼い頃から布切れを使った練習を通じて、裁縫を学んでいきました。
- 編み物とかぎ針編み:家族のための手袋や靴下などの衣類を作れるよう、編み物やかぎ針編みも習得しました。
- 茶器セット:磁器、ピューター(錫合金)、木製のコップと受け皿を使って、お茶会ごっこを楽しんでいました。
こうしたおもちゃの多くは、世代から世代へと大切に受け継がれ、子どもたちにとってかけがえのない宝物でした。何もない環境の中でも、工夫と創造力を働かせて遊び道具を作り出す姿は、開拓時代ならではの暮らしの知恵と言えるでしょう。