考古学的発見

大動脈弓から左橈骨動脈までの血流経路を徹底解説

大動脈弓から左橈骨動脈までの血流の流れ

心臓の左心室から押し出された酸素を豊富に含んだ血液は、大動脈を通って全身へ運ばれます。そのうち左腕へ向かう血液は、いくつかの動脈を順に経由して左橈骨動脈へと到達します。以下に、その流れと各血管の役割を詳しく見ていきましょう。

大動脈弓 → 左鎖骨下動脈 → 左腋窩動脈 → 左上腕動脈 → 左橈骨動脈

1. 大動脈弓

大動脈弓は、心臓の左心室から起始した大動脈が上方・後方・左方へと湾曲しながら走行する部分です。この弓状の構造から、頭頸部や上肢へ血液を送る重要な血管が分岐しています。

2. 左鎖骨下動脈

左鎖骨下動脈は、大動脈弓から直接分岐して左上肢へ向かう太い血管です。上縦隔を外側へ横切り、第1肋骨の外側縁を越えると腋窩動脈へと名前を変えます。途中で椎骨動脈、内胸動脈、肋頸動脈幹といった分枝を出し、脳や胸壁にも血液を供給します。

3. 左腋窩動脈

左腋窩動脈は、鎖骨下動脈が第1肋骨外側縁を通過した後の呼び名で、腋窩(わきの下)の中を下方・外側へと走行します。最上胸動脈、胸肩峰動脈、外側胸動脈など複数の分枝を持ち、肩や胸壁の筋肉・組織へ血液を届けます。

4. 左上腕動脈

左上腕動脈は腋窩動脈の続きとして上腕を下行する血管です。上腕の内側面に沿って走り、途中で上腕深動脈などの分枝を出します。肘関節付近では、前腕へ向かう二本の主要な終末枝である橈骨動脈と尺骨動脈に分かれます。

5. 左橈骨動脈

左橈骨動脈は、手へ血液を供給する二つの主要動脈の一つです。前腕の橈側(親指側)に沿って走行し、手背枝、掌側手根枝、母指主要動脈などの分枝を出します。手首の親指側では皮膚のすぐ下を通るため、脈拍を触知できる場所としても広く知られています。

補足:右側の経路との違い

右橈骨動脈へ血液を送る場合は、大動脈弓からまず腕頭動脈(腕頭幹)が分岐し、そこから右総頸動脈と右鎖骨下動脈が出ます。右鎖骨下動脈以降は右腋窩動脈 → 右上腕動脈 → 右橈骨動脈と続きます。一方、左側では腕頭動脈を介さず、大動脈弓から直接左鎖骨下動脈が分岐する点が大きな違いです。