世界最古の女性天文学者、アグラオニケ
アガニケ、あるいはテッサリアのアグラオニケは、歴史上最初にその名が知られている女性天文学者です。
「魔女」と呼ばれた天文学者
テッサリアのヘゲトールの娘として生まれたアグラオニケは、紀元前2世紀のギリシャで暮らしていました。当時の人々からは魔女とみなされていたといいます。古代の著述家プルタルコスは著書『夫婦訓』の中で彼女に言及し、次のように記しています。
「彼女は皆既月食の原因を知り、月が地球の影に入る瞬間を予見することができた。そして彼女は他の女たちを欺き、自分が月を呼び下ろすのだと信じ込ませたのである」。
月を支配する力
アグラオニケには月を思いのままに操る力があると伝えられてきました。これは一般に、月食を正確に予測できたことの表れであると解釈されています。天文の知識を持つ者がほとんどいない時代、月の満ち欠けや食を見事に言い当てる彼女の姿は、超自然的な力を持つ魔女として語られるのに十分だったのです。
金星のクレーターにその名を刻む
彼女の先駆的な功績を称えて、金星にあるクレーターの一つには「アグラオニケ」の名が付けられました。2000年以上の時を経て、世界初の女性天文学者の名は今も星空に輝き続けています。