結論から言うと、「1973年のケネディ・リンカーン1ペニー(1セント)硬貨」というコインは存在しません。2人の大統領の肖像が1枚のコインに一緒に刻まれた硬貨は、米国造幣局が一度も発行したことがないのです。
リンカーン1セント硬貨の歴史
リンカーン1セント硬貨(リンカーン・ペニー)は、エイブラハム・リンカーン大統領の生誕100周年を記念して1909年に初めて発行されました。表面にはリンカーンの肖像が、発行当初の裏面には小麦の穂(ホイート・イヤー)がデザインされています。1973年に鋳造された1セント硬貨も、このリンカーン1セントシリーズの一部であり、ケネディの肖像が刻まれることはありません。
ケネディ・ハーフダラーの歴史
ジョン・F・ケネディ大統領は1963年11月に暗殺されました。これを受けて、米国造幣局は彼を追悼するため、1964年にケネディ・ハーフダラー(50セント硬貨)を初めて発行しました。ケネディの肖像が登場するのはこの50セント硬貨のみで、1セント硬貨に描かれることは一切ありません。
1973年の1セント硬貨の実際の価値
手元に1973年の1セント硬貨がある場合、それは通常のリンカーン1セントです。流通品であれば額面価値(1セント)程度、状態が良くても数セント程度の価値にとどまるのが一般的です。ただし、未使用の美品やプルーフ貨幣、フィラデルフィア・デンバー・サンフランシスコ各造幣局のミントマーク入りのコインは、コレクター市場でやや高めに評価されることがあります。
まとめ
「1973年のケネディ・リンカーン1ペニー」は誤解か偽物です。リンカーンは1セント硬貨に、ケネディは50セント硬貨にそれぞれ刻まれており、両者が同じコインに共存することはありません。手持ちのコインの正確な価値を知りたい場合は、信頼できるコインディーラーや鑑定機関への相談をおすすめします。