16世紀に活躍したスペインの探検家・征服者であるフランシスコ・バスケス・デ・コロナド。彼の名前は、北米大陸のさまざまな場所に今も刻まれています。では、具体的にどこにその名が残されているのでしょうか。
海ではなく陸路を選んだ大遠征
コロナドの遠征の大きな特徴は、海を渡る探検ではなく、陸路による大規模な移動だったという点です。1539年から1542年にかけて、彼は当時スペイン領だったメキシコ(ヌエバ・エスパーニャ)から出発し、馬や徒歩で広大な内陸部を進みました。
その探索範囲は、現在のアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州にとどまらず、遠くカンザス州にまで及んだとされています。黄金郷「シボラ」を求めての旅でしたが、期待された富は見つからず、経済的には失敗に終わりました。しかし、彼の遠征によって北米南西部の地理や先住民の文化に関する貴重な情報がもたらされました。
「コロナド」の名前が残されている主な場所
彼の功績を記念して、アメリカ合衆国やメキシコには「コロナド」という名を持つ地名や施設が数多く存在します。
- カリフォルニア州コロナド市:サンディエゴ湾に面した美しい都市で、歴史的なホテル・デル・コロナドで知られています。
- コロナド橋:サンディエゴ本土とコロナド市を結ぶ全長約3.4kmの大橋。
- コロナド国立森林:アリゾナ州とニューメキシコ州にまたがる広大な国有林。
- コロナド諸島:メキシコのバハ・カリフォルニア半島沖に浮かぶ島々。
- コロナド・ハイツ(カンザス州):遠征隊が到達した最北端付近を記念する公園。
まとめ
コロナドは海路ではなく陸路でメキシコから北米南西部へと進み、その足跡はアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス、カンザスの各州に及びました。そして彼の名前は、西海岸の都市から内陸の国有林まで、アメリカ大陸の広い範囲に今も生き続けているのです。