はじめに
18世紀のロシア帝国を統治したエカチェリーナ2世(エカチェリーナ大帝)は、「啓蒙専制君主」の代表格として知られています。この記事では、彼女の治世に関する選択式の演習問題を4問用意しました。後半には正解と詳しい解説も掲載しているので、歴史の復習や試験対策にぜひご活用ください。
問題編
問題1
1760年代にロシア帝国の帝位に就いたエカチェリーナ2世の主な政策として正しいものは、次のうちどれか。
a) ボリシェヴィキの政治的影響力を制限し、スターリンを逮捕した。
b) ロシアの領土を再編し、貴族特権憲章を公布した。
c) ロシア共産党を解散させ、グラーグ(強制収容所)を閉鎖した。
d) ナポレオン帝国との戦争に勝利し、フランスを併合した。
e) ロシアの核開発計画を開始し、KGB(国家保安委員会)を創設した。
問題2
エカチェリーナ2世は、18世紀の「啓蒙専制君主」を代表する人物の一人として知られています。このような呼び名は、専制君主(王)たちがどのような思想から影響を受けたことに関係していますか。
a) ナチズム
b) アナキズム
c) 啓蒙思想
d) 絶対主義
e) 実証主義
問題3
エカチェリーナ2世の行った政策の中で、ヴォルテールやディドロといった啓蒙思想家からの影響を最もよく示しているものは、次のうちどれか。
a) グラーグ強制収容所の建設
b) 絶対王政による権威主義的な権力の擁護
c) ロシア臣民の思想の自由の制限
d) モスクワ大学の創設
e) ベルリン大学の建設
問題4
エカチェリーナ2世の時代におけるロシア帝国の主要な敵国であり、18世紀最大級の戦争が戦われた相手はどこか。
a) アメリカ合衆国
b) ブラジル帝国
c) ポルトガル帝国
d) 中華人民共和国
e) オスマン帝国(トルコ)
解答と解説
問題1の解答:b
エカチェリーナ2世はロシアの領土を44の県に再編し、各地に地方行政機構を整備しました。さらに1785年には「貴族特権憲章」を公布し、ロシア貴族に免税をはじめとするさまざまな特権を与えました。これにより貴族層の支持を固め、専制体制を一層強化することに成功したのです。
問題2の解答:c
啓蒙思想は18世紀ヨーロッパで支配的だった知的潮流であり、絶対主義の伝統に根ざしていた多くの君主や政治運動に大きな影響を与えました。エカチェリーナ2世もその一人です。専制君主でありながら、彼女は自らの治世に啓蒙思想の一部を積極的に取り入れました。
問題3の解答:d
エカチェリーナ2世は啓蒙思想家たちと親しく交流しており、それゆえ「啓蒙専制君主」とみなされました。つまり、彼女は「啓蒙」と呼ばれる知的運動の影響を受けていたのです。モスクワ大学の創設は、まさにこうした思想的影響を象徴する出来事でした。
問題4の解答:e
エカチェリーナ2世がロシア帝国の皇帝であった時代、1787年から1792年にかけて露土戦争が戦われました。特に決定的だったのはクリミア半島をめぐる動きで、エカチェリーナは神聖ローマ帝国の支持を背景に、トルコ側が領有権を主張していたクリミアの併合を実現しました。これが両国間の緊張を一気に高める結果となりました。