設問1
近世のヨーロッパでは、大陸南部を中心に各地でカーニバルが盛大に開催されていました。この時期は大量の肉とアルコール飲料が消費され、数多くの遊戯や催しが繰り広げられることで知られています。当時のカーニバルで最も一般的な慣習の一つとされた、ある形式の嘲笑とは次のうちどれでしょうか。
a) コカーニュ(Cocanha)
b) アベイ・デ・コナール(Abbaye des Conards)
c) シャリヴァリ(Charivari)
d) 愚者の祭り(Fool's Party)
e) ヘレ(Hölle)
設問2
次に挙げる慣習のうち、近世のカーニバルにおいて行われなかったものを選びなさい。
a) ユダの人形焼き
b) ユダヤ人競争
c) 山車のパレード
d) 猫への石投げ
e) 犯罪者の処刑
設問3
近世ヨーロッパに生きた人々の世界観の中で、カーニバルは一瞬にせよ、ある神話上の土地と同じように捉えられていました。そこでは食べ物が豊富にあり、性も容易に得られると信じられていたのです。この土地とは何でしょう。
a) コカーニュ(Cocanha)
b) エデンの園
c) エリュシオンの野
d) エル・ドラド
e) ヴァルハラ
設問4
近世のある時期から、カーニバルの祝祭は全体として弾圧されるようになり、ヨーロッパの多くの地域で当局が公共の祝祭を禁止し始めました。このカーニバル弾圧は、次の何と関係していたのでしょうか。
a) ルネサンス
b) 啓蒙思想
c) 宗教改革
d) 異端審問(インクイジション)
e) 黒死病
解答と解説
設問1:正解は c(シャリヴァリ)
シャリヴァリは「アスアード(asouade)」や「スキミントン・ライド(skimmington ride)」としても知られる、民衆による裁きの儀式でした。一年のうちさまざまな時期に行われましたが、特に盛んだったのはカーニバルの時期です。儀式の標的となった人物は、一般にロバの背に乗せられて街中を引き回されました。妊娠したまま結婚した女性や、妻に浮気をされた夫など、共同体の規範を破ったとみなされた人々が、この儀式の犠牲者となることが多かったのです。
設問2:正解は a(ユダの人形焼き)
ユダの人形焼きは、主にイベリア半島で非常に一般的な慣習でしたが、カーニバルではなく復活祭(イースター)の時期に行われるものでした。一方、ユダヤ人競争、山車のパレード、猫への石投げ、犯罪者の処刑は、いずれもカーニバルで実際に行われていた慣習です。
設問3:正解は a(コカーニュ)
近世の人々の精神世界に存在したこの理想郷こそがコカーニュです。コカーニュは神話上の土地であり、そこでは労働がなく、誰もが豊かな食料に恵まれ、性も容易に得られると信じられていました。さらに当時のヨーロッパ人は、コカーニュでは誰もが永遠に若さを保てると考えていました。
設問4:正解は c(宗教改革)
民衆祭礼の禁止と弾圧は、宗教改革と直接結びついています。16世紀におけるプロテスタントの台頭は一連の宗教対立を引き起こし、民衆の祝祭を禁じることが宗教的対立による混乱を抑える手段とみなされました。また、ピューリタニズムの隆盛も、カーニバル弾圧につながった重要な要因の一つでした。