歴史クイズ

ナチス・ドイツの「レーベンスボルン」計画とは?理解度を確かめる4問の演習

ナチス政権下のドイツでは、ユダヤ人をはじめとする他民族に対する一連の残虐行為が行われていたことが知られています。その背景には、「アーリア人種の優越性」というイデオロギーが存在し、数々の蛮行を正当化していました。こうした中で、レーベンスボルン(Lebensborn=「生命の泉」)と呼ばれる計画は中心的な役割を担いました。本記事では、この暗い歴史についての理解を深めるための演習問題を4問用意しました。ぜひ挑戦してみてください。

問題1

ナチス政権下のドイツで行われた一連の残虐行為において、レーベンスボルン計画が目指したものは次のうちどれでしょうか。

a) ユダヤ人とアーリア人の遺伝的な混合
b) ユダヤ人の子ども専用の強制収容所の建設
c) 黒人の子どもの誘拐と性的実験
d) アーリア人の基準に適合する、他民族・他国籍の子どもの誘拐
e) スラヴ系の子どものための軍事訓練センターの創設

問題2

レーベンスボルン計画の構想を打ち出したのは、ナチス親衛隊(SS)の長であるハインリヒ・ヒムラーです。この着想が生まれたのは、どのような状況下でのことでしょうか。

a) 1940年にアメリカへ渡り、現地で類似の計画を目にしたとき
b) ドイツ国内の若年層の割合の低さに気づき、対策が必要だと感じたとき
c) 1939年、ナチス軍に占領されたポーランドを視察中に、ゲルマン系に似た子どもたちの存在を発見したとき
d) ソ連を巡り、スラヴ系の子どもを故郷から奪い去る可能性を悟ったとき
e) アドルフ・ヒトラーが死の瀬戸際にあり、ナチス・イデオロギーを実践する基盤が必要となったとき

問題3

レーベンスボルン計画の創設を支えていた根源的な思想は何でしょうか。

a) 「子ども兵士」という発想
b) 「未来の血」という発想
c) オリンピックで戦える運動能力を持つ子どもを育成するという発想
d) 他国の子どもに礼節の基礎を教え込むという発想
e) 他国の子どもの心身の健康を治療するという発想

問題4

レーベンスボルンの実験が行われた場所は何と呼ばれていたでしょうか。

a) キンダーアンガー(Kinderanger)
b) アフリカ軍団(Afrika Korps)
c) パンツァー師団
d) 「喜び」師団
e) ゲシュタポ

解答と解説

問題1:正解は d)

レーベンスボルンは、ポーランド、フィンランド、ノルウェーなど他国の子どもたちを誘拐・収容し、「改良された遺伝子」を持ち、アーリア(白人)人種の基準に適合する新世代を造り出すことを目的とした計画でした。

問題2:正解は c)

SSの長ハインリヒ・ヒムラーは、ナチス幹部の間ですでに存在していた願望を実行に移しました。1939年、ドイツ占領下のポーランドを視察していたヒムラーは、青い瞳で背が高く、ドイツ人の子どもとよく似た容貌を持つ子どもたちを目にしたのです。ここから計画への着手が始まりました。

問題3:正解は b)

レーベンスボルンの中核となる思想は「未来の血」でした。誘拐された子どもたちは、生殖と遺伝学に特化した収容施設へ送られ、ナチスが「劣っている」とみなした人種の「遺伝的改良」の技術を確立することが狙いでした。

問題4:正解は a)

子どもたちを収容した施設はキンダーアンガー(Kinderanger)と呼ばれ、医師、看護師、調理師など、実験に関わる大規模なスタッフ体制が整えられていました。