ベンジャミン・フランクリン(1706年〜1790年)は、アメリカ合衆国の建国の父の一人であると同時に、数々の発明を残した科学者でもありました。政治家や外交官、作家として多忙な日々を送りながらも、身の回りの課題を解決する実用的な発明を次々と生み出しています。ここでは、フランクリンの代表的な発明品をわかりやすく紹介します。
ベンジャミン・フランクリンの主な発明
フランクリン・ストーブ(ペンシルベニア暖炉)
1741年頃に考案された金属製の暖炉で、「ペンシルベニア暖炉」とも呼ばれます。従来の暖炉に比べて熱効率が格段に高く、少ない薪で部屋をより暖かくでき、しかも煙を大幅に減らせるという画期的なものでした。
避雷針
雷の正体が電気であることを突き止めたフランクリンが発明したのが避雷針です。建物の屋根に尖った金属棒を設置し、落雷の際に電気を地面へ逃がすことで、火災や建物への被害から人々を守ります。現在でも世界中の建物に欠かせない装置となっています。
凧を使った雷の電気実験
1752年、フランクリンは嵐の中で凧を上げる有名な実験を行い、雷が電気の一種であることを実証しました。この実験の成果が、後の避雷針の発明につながったとされています。
遠近両用レンズ(二重焦点レンズ)
遠くを見るための部分と近くを見るための部分を、一枚のレンズに組み合わせた遠近両用眼鏡を考案しました。老眼に悩んでいた自身の経験がきっかけだったと言われており、現代の遠近両用レンズの原型となりました。
軟性カテーテル
当時一般的だった硬い金属製のカテーテルに代わり、柔軟性のある素材を使用したカテーテルを考案しました。膀胱に溜まった尿を排出するために使われる医療器具で、患者さんの負担と痛みを大きく軽減しました。
走行距離計(オドメーター)
車両が移動した距離を測定するための装置です。フランクリンは郵政長官を務めていた際、郵便配達の経路や距離の管理にこの仕組みを活用したと伝えられています。
グラスハーモニカ(アルモニカ)
大小さまざまなガラスの鉢を軸に通して重ね、回転させながら濡らした指先で縁をなぞって演奏する楽器です。透明で幻想的な音色が特徴で、モーツァルトなど多くの作曲家がこの楽器のための作品を残しています。
まとめ
フランクリンの発明は、いずれも人々の生活をより豊かにすることを目的とした実用的なものばかりです。また彼は、自分の発明を特許として独占せず、誰でも自由に使えるよう公開していたことでも知られています。科学への好奇心と社会への貢献心が生んだ発明の数々は、今日の私たちの暮らしにも大きな影響を与え続けています。