王室総督とは何者だったのか?
王室総督(ロイヤル・ガバナー)は、イギリス国王によって直接任命され、北米のイギリス植民地を統治する責任を負った要職でした。彼らは本国の意志を植民地に伝える、いわば「王の代理人」としての重要な役割を担っていました。
王室総督の主な目的
王室総督の最も重要な任務は、次の2点に集約されます。
- イギリス法の執行 — 本国で制定された法律や政策を、植民地において確実に実施すること
- 税の徴収 — イギリス政府が定めた税金を、植民地から徴収すること
王室総督が持っていた権限
法律の執行と税の徴収に加えて、王室総督には以下のような強力な権限が与えられていました。
- 地方官吏の任命 — 植民地内の役人を指名する人事権
- 植民地議会の招集 — 立法機関を開会・召集する権限
- 植民地民兵の指揮 — 軍事力を統括する権限
このように王室総督は、行政・立法・軍事のすべてにわたる広範な権限を握っていました。しかし、その強権的な統治手法は植民地住民の反発を招き、やがてアメリカ独立戦争へとつながる遠因の一つになったとも言われています。