19世紀から20世紀初頭にかけてアメリカで鋳造されていた金貨には、それぞれ固有の呼び名がありました。これらの名称は、基本単位である「イーグル(Eagle)」を基準に、その倍数や分数として名付けられたものです。ここでは、主な金貨の種類とその額面価値をご紹介します。
ダブルイーグル(Double Eagle)- 20ドル金貨
ダブルイーグルは額面20ドルの金貨で、イーグルの2倍の価値を持つことからこの名が付きました。1849年に初めて鋳造され、1933年まで製造されました。特に1933年製のダブルイーグルは、現存数が極めて少なく、世界で最も高価なコインの一つとして知られています。
イーグル(Eagle)- 10ドル金貨
イーグルは額面10ドルの金貨で、アメリカ金貨の基準となる単位でした。表面にハクトウワシ(白頭鷲)が描かれていたことが名称の由来とされています。1795年に登場し、以降の金貨の呼び名はすべてこのイーグルを基準として決められました。
ハーフイーグル(Half Eagle)- 5ドル金貨
ハーフイーグルは額面5ドルの金貨で、イーグルの半分の価値を持ちます。1795年から1929年まで100年以上にわたって鋳造され続けた、歴史の長い金貨です。
クォーターイーグル(Quarter Eagle)- 2.5ドル金貨
クォーターイーグルは額面2.5ドルの金貨で、イーグルの4分の1の価値に相当します。1796年に初めて鋳造され、コンパクトなサイズながら高い人気を誇りました。
ゴールドダラー(Gold Dollar)- 1ドル金貨
ゴールドダラーは額面1ドルの小型金貨で、1849年のカリフォルニア・ゴールドラッシュをきっかけに登場しました。1889年まで製造され、アメリカの金貨の中でも最も小さい部類のコインです。
これらの金貨は、1933年に大恐慌への対応として金貨の流通が停止されるまで、実際の通貨として広く使用されていました。現在ではいずれも収集家の間で高い人気を誇る、歴史的価値のあるコインとなっています。