エイブラハム・リンカーンとインターネットの時代差
エイブラハム・リンカーンがインターネットについて発言したり引用したりすることは、歴史的に不可能でした。理由はシンプルで、リンカーンの生没年(1809年〜1865年)が、インターネットの誕生より100年以上も前だからです。したがって、リンカーン自身によるインターネット関連の言葉や引用は一切存在していません。
リンカーンが生きた19世紀の通信事情
リンカーンは1809年にケンタッキー州で生まれ、1861年から1865年にかけてアメリカ合衆国第16代大統領を務めました。南北戦争を指導し、奴隷解放宣言で知られる彼の時代には、電話もラジオもテレビも存在せず、主な通信手段は手紙と電信(電報)でした。当時としては電信さえ最先端技術であり、情報が大陸を横断して伝わるだけでも大きな話題となっていました。
インターネットの誕生は1960年代
一般にインターネットの起源は、1960年代後半にアメリカ国防総省のARPA(高等研究計画局)が開発したARPANETにあるとされています。1969年に最初の接続実験が成功し、そこから数十年をかけて現在のような世界的なネットワークへと発展しました。つまり、リンカーンが亡くなってからおよそ100年後に、ようやくインターネットの技術的な種が蒔かれたことになります。
偽の名言に注意しよう
このような時代背景から、リンカーンがインターネットについて語ったという記録はあり得ません。もしSNSやウェブ上で「リンカーンのインターネット名言」といったものを目にしたら、それは後世の創作である可能性が極めて高いでしょう。歴史上の人物の言葉を引用する際は、出典と年代を確認する習慣を持つことが大切です。