Filibuster(フィリバスター)は、英語で「[名詞] 長時間にわたる演説などによって、議会の採決や審議を妨害しようとする人物、あるいはその行為」を指す言葉です。日本語では「議事妨害」「議会妨害」と訳されることが多く、特にアメリカ合衆国上院の政治報道で頻繁に登場します。
フィリバスターの基本的な意味
フィリバスターとは、反対意見のある法案などの採決を先延ばしにしたり、無効化したりするために、議員が延々と演説を続ける戦術のことです。アメリカ上院には発言時間の制限が厳しくないため、この手法が可能となっています。
語源はオランダ語の「vrijbuiter(自由略奪者=海賊)」に由来し、「海賊のように物事を乗っ取る」というニュアンスからこの名前が付いたと言われています。
名詞としての使い方と例文
フィリバスターは名詞として使う場合、「議事妨害(を行う人・行為)」という意味になります。実際の英文とその日本語訳を見てみましょう。
例文1
"[Congresswoman] used her filibuster powers to block a vote on a bill she called a 'threat to democracy'."
【訳】「その女性連邦下院議員は、“民主主義への脅威”だとして批判していた法案の採決を阻止するために、フィリバスター(議事妨害)の手段を用いた。」
この例では、特定の法案への反対姿勢を示す文脈で、フィリバスターが「採決を妨げるための政治的手段」として使われています。
例文2
"[His] filibuster efforts to stall a health-care bill eventually succeeded."
【訳】「医療保険法案の採決を遅らせようとする彼のフィリバスター(議事妨害)は、最終的に成功した。」
こちらの例では、フィリバスターの試みが成果につながったことを伝える文脈で使用されています。「efforts(努力)」と組み合わせることで、継続的な抵抗活動を表現できます。
使い方のポイント
フィリバスターを使う際は、以下の点に注意すると自然な表現になります。
- 文脈は政治・議会関連が基本:法案の審議、採決、投票など、立法手続きに関わる話題で使われるのが一般的です。
- 動詞としても使える:「to filibuster(議事妨害を行う)」という形で動詞としても機能し、「He filibustered for over 20 hours(彼は20時間以上にわたって議事妨害の演説を続けた)」のように表現できます。
- ニュートラル〜批判的なトーン:正当な抵抗として描かれることもあれば、議事停滞の原因として批判的に扱われることもあります。
政治ニュースや英字紙の記事を読む際に頻出する単語なので、名詞・動詞両方の用法を押さえておくと理解が深まります。