洗濯機の発明は1920〜30年代ではない?
「1920年から1930年にかけて洗濯機が発明された」という説を目にすることがありますが、これは正確ではありません。回転槽(ドラム)と内蔵モーターを備えた、家庭用として初めて実用的な電気洗濯機は、1908年にアメリカの技術者アルバ・J・フィッシャー(Alva J. Fisher)によって発明されました。
世界初の家庭用電気洗濯機「ソー(Thor)」
フィッシャーが開発した洗濯機は「ソー(Thor)」と呼ばれ、シカゴのハーレー・マシン・カンパニー(Hurley Machine Company)によって商品化されました。それまでの洗濯は、手や棒、洗濯板を使う過酷な労働でしたが、ソーの登場により、モーターの動力で衣類を自動的にかき混ぜて洗えるようになりました。これは家事のあり方を大きく変える画期的な出来事でした。
1920〜30年代に起きたこととは
ただし、1920〜30年代は洗濯機の歴史において決して無関係な時代ではありません。この時期に電気洗濯機は一般家庭へ急速に普及し、各メーカーによる改良競争が本格化しました。特に1937年にはベンディックス社が全自動洗濯機を発表するなど、現在の洗濯機につながる技術革新が進んだのもこの頃です。
まとめ
つまり、家庭用電気洗濯機そのものを発明したのは1908年のアルバ・フィッシャーであり、1920〜30年代は「発明の時代」ではなく、洗濯機が普及し自動化へと進化していった時代だと理解するのが正しいといえます。