第一次世界大戦(1914年〜1918年)は、イギリスの歴史において最も犠牲の大きかった戦争の一つです。イギリス本国の軍人の死亡者数は、推計で約74万8千人にのぼるとされています。
大英帝国全体での犠牲者数
さらに視野を広げて大英帝国全体で見ると、イギリス本国に加え、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、南アフリカなどの自治領や植民地から動員された兵士を含め、戦死者の総数は約120万人に達したと推計されています。
膨大な動員規模がもたらした悲劇
イギリスは開戦後、志願制度によって数百万人規模の兵士を動員し、後に徴兵制も導入しました。西部戦線におけるソンムの戦いやパッシェンデールの戦いなどでは、わずか数日・数週間のうちに甚大な損害が出ることもあり、多くの家庭が肉親を失うこととなりました。
これらの数字には、戦闘による直接の死者だけでなく、負傷や病気、捕虜生活の中で亡くなった人々も含まれます。また、戦争の傷跡は戦後も長く残り、記憶喪失や心的外傷(当時「シェルショック」と呼ばれた)に苦しむ帰還兵も少なくありませんでした。
まとめ
第一次世界大戦において、イギリス本国の軍人戦死者は約74万8千人、大英帝国全体では約120万人に達しました。この圧倒的な犠牲は、20世紀のイギリス社会に深い影響を与え、戦没者を追悼する国民的行事である「リメンバランス・デー」など、今日まで続く追悼文化の原点となっています。