「世界新七不思議(New7Wonders of the World)」とは、スイスの非営利団体「New7Wonders(新7不思議)財団」が主催した世界的な投票によって選ばれた7つの建造物・遺産のことです。同財団は2001年に設立され、古代に建てられ現在ではほとんどが失われている「古代七不思議」に代わる、現代人が選ぶ新しい七不思議を作り出すことを目的としていました。
世界新七不思議の選定プロジェクト
キャンペーンは2005年から2007年にかけて実施され、全世界から1億を超える投票が寄せられました。これは当時としては史上最大規模のグローバル投票の一つです。最終的に選ばれた7つの遺産は以下の通りです。
1. キリスト救世主像(ブラジル)
リオデジャネイロのコルコバード山頂に立つ巨大なイエス・キリスト像。高さ約30メートル、両腕を大きく広げた姿は街を見守るシンボルであり、キリスト教の象徴としても世界的に知られるランドマークです。
2. 万里の長城(中国)
数百年にわたって築かれた巨大な城塞施設。異民族の侵入から中国を守るために建設されました。全長は2万キロメートル以上に及び、人類史上最長の人工構造物として、歴史上屈指の建築偉業とされています。
3. コロッセオ(イタリア)
ローマ市内にある古代の円形闘技場。西暦1世紀に建設され、剣闘士の試合や公開行事などが行われました。現在ではローマを代表する人気観光スポットとなっています。
4. チチェン・イツァ(メキシコ)
ユカタン半島に位置するマヤ文明の都市遺跡。かつてマヤ文明の重要な中心地として栄えました。巨大ピラミッド「カスティージョ」や、中米の球戯が行われた大球戯場など、今なお圧倒的な存在感を放つ建造物で知られています。
5. マチュ・ピチュ(ペルー)
アンデス山脈の高地に位置するインカ帝国の都市遺跡。15世紀に建設され、わずか1世紀ほどで放棄されました。現在はペルー有数の観光地であり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
6. ペトラ(ヨルダン)
ヨルダンの砂漠にある古代都市。紀元前1世紀頃にこの地域に暮らしていたアラブ系のナバテア人によって、バラ色の岩肌に直接彫り込むように造られました。交易の要衝として繁栄し、高度な水供給システムを備えていたことでも知られています。
7. タージ・マハル(インド)
17世紀、ムガル皇帝シャー・ジャハーンが愛する妃を偲んで建てた白大理石の霊廟。「イスラーム建築の傑作」と称されるほど美しく、世界で最も美しい建築物の一つとされています。
世界新七不思議の歴史・年表
- 2001年:New7Wonders財団が設立される。
- 2005年:世界新七不思議キャンペーンが開始される。
- 2007年:全世界の投票により、7つの遺産が正式に選出される。
- 2011年:財団が新七不思議の修復・保存活動を開始する。
- 2015年:修復・保存事業が完了する。
- 現在:新七不思議は今なお世界有数の観光地として多くの人々を魅了し続けており、それぞれの文明の歴史と文化遺産を未来へ伝える貴重な存在となっています。