記録に残る世界最古の戦争
人類の歴史において、文字記録として残っている最古の戦争は、紀元前2700年頃にメソポタミア(現在のイラク)で起こったシュメールとエラムの戦いであるとされています。
キシュの戦い
この戦争は、ティグリス川とユーフラテス川に挟まれたメソポタミアの都市キシュ周辺を舞台に行われました。シュメール側の記録によれば、キシュ王エンメバラゲシがエラム(現在のイラン南西部)へ遠征し、これを打ち破ったと伝えられています。
結果と歴史的意義
戦いの結果、シュメールが勝利を収めました。この勝利により、シュメールはメソポタミアにおける覇権を確立していくことになります。
「シュメール王朝一覧」には、エンメバラゲシがエラムから戦利品となる武器を持ち帰ったことが記されており、これが実在した戦争に関する最古の記録とみなされています。また、ウルから出土した「ウルの軍旗」などの考古学的資料も、この時代にすでに組織的な軍隊と戦争が存在していたことを裏付けています。
まとめ
紀元前2700年頃のシュメール対エラムの戦争は、人類が文字によって戦争を記録した最初の事例です。以降、メソポタミアでは都市国家間の争いが絶えることなく続き、文明の発展とともに戦争の形態も大きく変化していきました。