ニューイングランド植民地は教育に非常に高い価値を置き、すべての人々が学び、社会の生産的な一員として活躍できるよう、無料の公立学校を設立しました。最初のニューイングランド植民地を建設したピューリタンたちは、聖書が英語以外の言語で書かれていたため、それを読み解くには教育が不可欠であると固く信じていました。
教育はまた、自らの文化や伝統を次世代へ受け継ぎ、厳しい新しい環境で生き抜く力を子供たちに身につけさせる手段でもありました。こうした背景から、ニューイングランド植民地では、社会的・経済的な身分に関係なく、すべての子供に読み・書き・算数の基礎教育を提供する無料公立学校の仕組みがいち早く整備されたのです。
ニューイングランド植民地の教育観のポイント
1. 識字能力(リテラシー)の重視
ピューリタンにとって、識字力は聖書を理解し、個人が宗教上の義務を果たすために不可欠なものでした。そのため、読み書きの習得が何よりも重視されました。
2. 道徳的・宗教的な指導
教育は、若者に道徳的価値観と宗教的信念を植え付ける手段とみなされていました。学校では聖書やキリスト教の教え、徳ある人生の生き方について学ばせていました。
3. 公的資金による支援
他の多くの植民地とは異なり、ニューイングランド植民地では公費を教育制度に充てていました。これにより、経済状況にかかわらず、すべての子供が無料の公立学校に通える環境が実現しました。
4. 就学の義務化
ニューイングランドの多くの植民地では、一定の学年まで就学が義務付けられていました。これにより、すべての子供が少なくとも基礎的な教育を受けられることが保証されました。
5. 実践的技能の重視
宗教・道徳教育に加えて、農作業、大工仕事、家事といった実生活に直結する技能も重視されました。新しい植民地で生き残り、成功するためには、これらの技能が不可欠だったのです。
6. 徒弟制度と職業訓練
初等教育の先には、徒弟制度や職業訓練校があり、人々は特定の職業や技術を学ぶ機会を得て、さまざまな仕事に就くための準備を整えることができました。
現代アメリカ教育への影響
このような教育への献身は、当時の高い識字率や、これらの共同体が生み出した文化的・経済的・知的な成果に如実に表れています。ニューイングランド植民地で築かれた教育の土台は、今日のアメリカの教育制度や、教育に対して寄せられる価値観にも今なお大きな影響を与え続けているのです。