17世紀は、イングランドの歴史において王政のあり方が根本から問われた激動の時代でした。ステュアート朝の始まりから内戦、そして王政復古まで、この時代を彩る主要な出来事を年代順にご紹介します。
1. 1603年:エリザベス1世の死去とジェームズ1世の即位
エリザベス1世が後継者を残さないまま亡くなると、スコットランド王ジェームズ6世がイングランドの「ジェームズ1世」として即位しました。これにより、両王国は単一の君主のもとに置かれることになります。
2. 1605年:火薬陰謀事件
ガイ・フォークスら共謀者たちが、議会を爆破しようとした罪で逮捕されました。この「火薬陰謀事件」は、現在でも毎年11月5日の「ガイ・フォークス・ナイト」としてイギリスで記憶されています。
3. 1611年:欽定訳聖書の出版
聖書の英訳である「欽定訳聖書(キング・ジェームズ版)」が出版されました。その美しい文体は英語圏の文学や宗教文化に絶大な影響を与えました。
4. 1625年:チャールズ1世の即位
ジェームズ1世の後を継いで、チャールズ1世が王位に就きました。しかし、彼の専制的な統治手法は次第に議会との対立を深めていくことになります。
5. 1642〜1651年:イングランド内戦
議会を支持する勢力と国王を支持する勢力の間で、イングランド内戦が勃発しました。この内戦は国家の政治体制を揺るがす大きな転換点となりました。
6. 1649年:チャールズ1世の処刑
議会が招集した特別法廷において反逆罪の有罪判決を受けたチャールズ1世は、処刑されました。在位中の君主が自国民の手によって裁かれた、前例のない衝撃的な出来事でした。
7. 1653年:オリバー・クロムウェルによる軍事独裁
オリバー・クロムウェルが軍事独裁体制を確立し、「護国卿」としてイングランドを統治しました。王政なき共和制の試みですが、実態は強権的な支配でした。
8. 1660年:チャールズ2世の王政復古
支持者たちに迎えられ、亡命先からチャールズ2世がイングランドへ帰還しました。これにより王政が復古し、激動の共和国時代に幕が下ろされます。