OR-8は米国海兵隊や連邦保安官局の階級ではない
結論から言うと、OR-8は米国海兵隊(US Marine Corps)にも、米国連邦保安官局(US Marshals Service)にも存在しない階級名です。
OR-8という表記は、NATO(北大西洋条約機構)が加盟国間で階級を共通化するために定めたコードの一つです。「OR」は「Other Ranks(将校以外の階級)」を意味し、数字はその水準を示します。米軍の給与等級に置き換えると、OR-8はおおむねE-8に相当します。
米国海兵隊でE-8に該当するのは、曹長(Master Sergeant)および一等曹長(First Sergeant)です。日本の自衛隊でいえば、一等曹長が近い位置づけになります。
米国海兵隊における最上位の兵卒階級
海兵隊の兵・下士官(将校以外)の最上位は、最上級曹長(Master Gunnery Sergeant、E-9)です。同じE-9には、部隊の最高幹部下士官である先任曹長(Sergeant Major)や、全海兵隊を代表する最先任曹長(Sergeant Major of the Marine Corps)も含まれます。
米国連邦保安官局の場合
一方、連邦保安官局は司法省傘下の文民法執行機関であり、軍のような階級制度を基本的には持ちません。職員の多くは、連邦政府の一般職(GS)給与表に基づいて分類されます。
ただし、准士官(Warrant Officer)の序列と比較する場合、最上位は主任准士官4級(CW4)に位置づけられます。
まとめ
OR-8は特定の組織内の役職名ではなく、NATO方式の階級コード(E-8相当)を指す用語です。米国海兵隊の最上位兵卒階級は最上級曹長(E-9)、連邦保安官局は文民機関であるため、軍の階級制度自体を持ちません。
「OR-8=何かの役職名」と誤解しないよう注意しましょう。