歴史クイズ

ローマ皇帝は全部で何人いた?歴代皇帝の数とローマ帝国の歴史を解説

ローマ帝国の歴史は、初代皇帝アウグストゥスが帝政を開始した紀元前27年から、西ローマ帝国が滅亡した西暦476年まで、実に500年あまりにわたります。この間、ローマを統治した皇帝はおよそ90人にのぼるとされています。

ローマ皇帝とはどんな存在?

「皇帝」といっても、ローマの皇帝は必ずしも世襲で王位を継ぐ君主ではありませんでした。正式には「インペラトル(最高司令官)」などの称号を持つ国家の最高権力者であり、その地位には軍隊と元老院の支持が不可欠でした。そのため、有能な武将や政治家が皇帝に擁立されることも多く、血縁ではなく養子縁組によって後継者が選ばれるケースも少なくありませんでした。

帝国の始まりと終わり

アウグストゥスによる帝政の開始(紀元前27年)

内乱の末にローマの覇権を握ったオクタウィアヌスは、紀元前27年に元老院から「アウグストゥス(尊厳なる者)」の称号を受け取り、事実上の初代皇帝となりました。共和制の形式を保ちながら強大な権力を確立し、「パクス・ロマーナ(ローマの平和)」と呼ばれる安定の時代の基礎を築きました。

西ローマ帝国の滅亡(西暦476年)

4世紀末に帝国は東西に分裂しました。西ローマ帝国はゲルマン民族の侵入などにより次第に衰退し、476年にゲルマン人傭兵隊長オドアケルが皇帝ロムルス・アウグストゥルスを退位させたことで滅亡します。一方、東側ではコンスタンティノープルを都とする東ローマ帝国(ビザンツ帝国)が引き続き栄え、1453年の滅亡まで千年以上にわたって存続しました。

代表的な歴代皇帝

約90人の皇帝の中でも、特に名高い人物を紹介します。

  • ネロ:暴君として知られる皇帝。64年のローマ大火との関わりで語られることが多い。
  • トラヤヌス:帝国の領土を最大まで拡大した「五賢帝」の一人。
  • ハドリアヌス:ブリテン島の「ハドリアヌスの長城」で有名な皇帝。
  • マルクス・アウレリウス:哲学者皇帝として知られ、著書『自省録』でも著名。
  • コンスタンティヌス大帝:キリスト教を公認し、首都をコンスタンティノープルへ移した。

まとめ

ローマ帝国の約500年の歴史において、皇帝となった人物はおよそ90人です。世襲だけでなく養子や軍人が即位することも多かったため、数え方によって多少の幅がありますが、この数字はローマ史を概観するうえで一つの目安となります。西ローマ帝国滅亡後も東ローマ帝国が存続したことを考えれば、歴代皇帝たちがヨーロッパと地中海世界に与えた影響は計り知れないものがあるでしょう。