歴史クイズ

1958年革命前のイラクはどのような政権だったのか?

革命前のイラクを支配した王政

1958年に起きた革命より前のイラクは、王政(君主制)によって統治されていました。1921年に建国されたイラク王国では、ハーシム家が王位を継承し、イギリスと緊密な関係を保ちながら国家運営を行ってきました。

国王ファイサル2世と首相ヌーリー・アッ=サイード

当時の元首(国家元首)はファイサル2世(King Faisal II)でした。彼は幼くして即位し、実務の多くを周囲の政治家に委ねられていたとされています。一方、政府の長である首相には、長年にわたりイラク政治の中心人物として君臨したヌーリー・アッ=サイード(Nuri al-Said)が就いていました。親英派として知られる彼は、バグダッド条約機構の設立にも関与するなど、西側諸国との連携政策を推進しました。

1958年革命による王政の崩壊

しかし、この王政は国民の広範な支持を失いつつありました。経済格差の拡大や外国勢力への依存に対する不満が高まる中、1958年7月14日、アブドルカリーム・カースィム(Abdul Karim Qasim)率いる軍部将校たちがクーデターを決行しました。これがいわゆる「7月14日革命」です。

この軍事クーデターにより、イラク王国はわずか数時間で崩壊。ファイサル2世やヌーリー・アッ=サイードをはじめとする王室関係者・政府要人は殺害され、約37年続いた君主制は終わりを迎えました。その後、イラクはカースィムを指導者とする共和制へと移行していきます。