1959年のアメリカ1セント硬貨(ペニー)とは
1959年は、アメリカの1セント硬貨「リンカーン・セント」にとって節目となった年です。この年、裏面のデザインがそれまでの「麦の穂」から「リンカーン記念館」へと刷新され、その後長く続く新シリーズが幕を開けました。
1959年に発行された1セント硬貨には、主に次の2種類があります。
- 通常版(流通貨):市中流通を目的として大量に鋳造された硬貨
- プルーフ貨:コレクター向けに特別な工程で仕上げられた収集用硬貨
2種類の硬貨の特徴
通常版リンカーン・セント
通常版は、銅95%・錫と亜鉛5%の合金で作られたブロンズ貨です。表面にはリンカーン大統領の肖像、裏面にはこの年から採用されたリンカーン記念館のデザインが描かれています。発行枚数は非常に多く、フィラデルフィア造幣局とデンバー造幣局の合計で約19億枚に達します。
プルーフ貨
プルーフ貨は、鏡面のように磨かれた専用の金型と入念に準備されたブランク(硬貨の素地)を用いて鋳造される、最高品質の収集用硬貨です。背景が鏡のように映り、意匠がくっきりと浮かび上がる美しい仕上がりが特徴で、1959年には約115万セットが発行されました。
1959年ペニーの価値はいくら?
結論から言えば、ごく普通の状態で流通していた1959年ペニーの価値は、額面の1セント(日本円にして数円程度)にとどまるのが実情です。発行枚数が膨大なため、希少性という点ではあまり期待できません。
ただし、次のようなケースではコレクター市場でプレミアムが付く可能性があります。
- 未使用に近い美品:発行時の輝きを保ったアンクルキュレーテッド(UNC)状態のもの
- プルーフ貨:特に浮き彫り部分が霜降り状に白く浮かぶ「キャメオ」タイプ
- エラー品:ずれ打ちや欠けなど、鋳造時のミスが認められるもの
また、1959年には「裏面が旧デザインの麦の穂のまま打たれた珍品(マール)」の噂も古くから知られていますが、正規の発行記録はなく、真偽をめぐって議論が続いている存在である点には留意が必要です。
まとめ
1959年のアメリカ1セント硬貨には、流通用の通常版とコレクター向けのプルーフ貨の2種類があり、いずれも額面価値は1セントです。発行枚数が多いため一般的なものの価値は高くありませんが、保存状態の良い美品やプルーフ貨、エラー品であれば収集市場で評価される可能性があります。手元にあれば、まずは状態を丁寧に確認してみましょう。