1965年3月10日には、宇宙開発、公民権運動、そして国際情勢において、歴史に残る重要な出来事が相次ぎました。ここでは、その日の主な出来事をご紹介します。
NASA「ジェミニ3号」の打ち上げ
NASAはジェミニ計画の一環として、有人宇宙船「ジェミニ3号」を打ち上げました。船長を務めたのはバージル・I・「ガス」・グリソム、操縦士にはジョン・W・ヤングが搭乗しました。愛称「モリー・ブラウン」と呼ばれたこの宇宙船は、地球を3周した後、約5時間の飛行を終えて大西洋に着水し、任務を無事完了しました。
アメリカ公民権運動とセルマでのデモ
アラバマ州セルマでは、公民権を求めるデモ活動が続けられていました。これらの運動は、やがて1965年の投票権法(Voting Rights Act)制定へとつながっていきます。
「血の日曜日(Bloody Sunday)」:この日、公民権指導者たちと数百人のデモ参加者がエドマンド・ペタス橋の渡橋を試みたところ、州兵や地元警察による暴力的な封鎖に遭遇しました。平和に行進していた人々の多くが負傷するという悲劇となり、この日は「血の日曜日」として知られるようになりました。この出来事は全国的な衝撃を与え、投票権改革への関心と支持を一気に高めるきっかけとなりました。
ベトナム戦争の拡大
リンドン・B・ジョンソン大統領は、初となるアメリカ地上戦闘部隊を南ベトナムへ派遣することを決定しました。この展開により、現地の地上部隊は合計3,500人規模へと増強され、アメリカのベトナム介入は新たな段階へと進むことになりました。