アフリカの歴史

NAACP(全米黒人地位向上協会)は何年に創設された?創立の歴史と背景を解説

全米黒人地位向上協会(NAACP:National Association for the Advancement of Colored People)は、1909年2月に創設されました。この創立日は、奴隷解放へ貢献したアブラハム・リンカーン大統領の生誕100周年にあたる日にちなんだものとされ、同協会の理念である人種差別の撤廃と平等の実現という使命を象徴しています。

NAACP創立の背景

NAACP設立の直接的なきっかけとなったのは、1908年にイリノイ州スプリングフィールドで発生した人種暴動(スプリングフィールド暴動)でした。この事件に衝撃を受けた知識人や改革者たちが、「21世紀にふさわしい偉大な国を作り上げるには、黒人に対する抑圧を終わらせなければならない」とする呼びかけ(ザ・コール)を発表し、これが協会設立の起点となりました。

創立に関わった主要な人物には、社会学者で作家のW・E・B・デュボイス、ジャーナリストのアイダ・B・ウェルズ、白人改革者のメアリー・ホワイト・オーヴィントンなどがいます。彼らは黒人・白人の協働による公民権運動という、当時としては先駆的な組織体制を築き上げました。

NAACPの主な活動

本部をメリーランド州ボルチモアに置くNAACPは、創設から100年以上にわたり、米国最大かつ最古級の公民権団体として活動を続けています。主な活動内容は以下の通りです。

・差別や不公正に対する法的訴訟への対応
・政策や立法に関するロビー活動
・投票権の保護と選挙参加の促進
・教育プログラムや啓発キャンペーンの実施

まとめ

NAACPは1909年の創設以来、公民権運動の中核的存在として、人種平等の実現に向けて重要な役割を果たしてきました。米国の人権史を語るうえで欠かせない団体であり、今日でもその影響力は続いています。